生きやすい国 日本へ no.8
こんにちは。
いっちーです。
僕は、5人兄弟の四男。
上に兄が3人いて、下に妹が一人いる。
子供の頃は、全てのもがお下がりで、なかなか新品のものを買ってもらえず、一人っこや兄弟の少ない友達が羨ましかった。
小学生の頃来ていたTシャツの左胸には、名札を安全ピンで止めた跡がボツボツ付いていたし、中学校の学ランは、長男のお下がりで、中学二年の途中で袖が足りなくなった。
でも今思うと、兄弟がこんなにいることは、すごく恵まれていたんだと思うし、今は家族のみんなが大好きだ。
常に誰かと遊べたし、寂しい思いもしたこともなかった。
兄たちがいるおかげで、学校のやんちゃな先輩たちにも可愛がってもらえた。いつも自分が、5人兄弟だというと驚かれる。昔は、兄弟が5人、6人は結構当たり前だったけど、今では3人でも多い方だ。
こんなに子供が減ってきているのは、女性がビジネスの場で活躍し始めているというのもあると思うが、根本的な原因は「不寛容性」にあると思う。
昔は、近所のみんなで子供たちを見守って育てていたから、周りにたくさんの育ての親がいたんだと思う。
でも、今は違う。
なるべく周りの人たちに迷惑をかけないように、逆に周りの人たちは、面倒に巻き込まれないように、適度な距離を置くようになった。
それは、他の人、他人の子供たちのことを受け入れる心の余裕がなくなってしまったからなんだと思う。
何が原因なんだろう。資本主義?同調圧力?何かははっきりわからないけど、昔よりも人々の生きるリズムがものすごく早くなっている気がする。
そして、ゆっくり生きることが許されないような雰囲気も漂っている。
インターネットの急激な繁盛により、昔の時間の感覚と今の時間の感覚は、確実に変わってきている。それに人々がまだまだ追いつけていないのだろう。何もかもが効率を重要視され、お金の価値よりも時間の価値が高くなってきている。仕事に関しては、やはり効率的な作業をするべきだし、時間を無駄にしてはいけない。
でも、ふと仕事から離れた瞬間、思いっきり無駄な時間を過ごしてみると、
そこに心の余裕が生まれてくるのかもしれない。
だから僕は、よく旅に出る。旅行ではなく、旅に。
旅は、ある程度目的はあるものの、計画はほぼしないので、どうしても不効率なところが出てくる。そして、後になって考えると、無駄だったなと思えることもたくさん出てくる。
僕は、それを感じたい。心に隙間を作るために。
他人を受け入れられる隙間を作るために。
生きやすい国 日本にするために 時々心に隙間を作ろう