
原動力
2023年8月、高校生の頃から大好きなバンドのインスタアカウントに意味深な投稿がされた。
20240113.TOKYO
そして翌月の9月。
同じく大好きバンドのアカウントから順番に同じ投稿。

『勘のいい人』なら、というよりは『当時を知る人』なら
想像できる事があった。
ファンの間で絶対【アレ】あるやんと4つの投稿が揃った瞬間に想像が確信に変わった。
去年の流行語大賞になった【アレ】とは別だが、ある意味【優勝】と言っても過言ではないイベントの開催が発表された。

1997年代にスタートしたイベントで、俺が初めて参加したのは2000年の春、Zepp OSAKA開催のBAD FOODだった。
平日開催でイベントTシャツを買う為に有給を使って昼過ぎから会場に並んだ事もはっきり覚えている。
2012年にも一度開催されたが実に12年ぶりの開催。
チケットは即完。
BRAHMANとLOW IQ 01はLIVEをコンスタントに続けているが、BDBとSCAFULL KINGに関しては1年に1回やるかどうかのバンド。3000人キャパのチケットが即完しただけでテンションが上がった。
イベント前日、東京に前ノリ。
一杯のつもりで寄った幡ヶ谷のラコスバーで前夜祭みたいになってしまい、気付いたら朝の6時だった。

イベント当日。
打ち合わせなしで24年前のイベントTシャツをみんな着ていた。他にも90年代や2000年代前半のイベントやツアーTシャツ見ているだけで楽しかった。

『断捨離して荷物も心も軽く』
みたいなのが主流かもしれへんけど、俺は
『大事なもんなら荷物も心も重くてオッケー』
ぐらいに思っている。
LIVE始まる前に順番どうかな?って話してるだけでも楽しかった。
おそらく平均年齢40オーバーのお客さん。当時10代20代で軽やかにモッシュダイブしていた人達も立派な中年になっている。
【飛びたい気持ちと、飛ばない身体】
20代のお客さんが多いLIVEもよく行くから分かる。
確実に違う。
重い、遅い、そして年齢+お酒をめっちゃ飲んでるからいつもより臭い。笑
それでもみんな20年前を思い出して【今】を全力で楽しんでいた。
前回の記事でも紹介したが、好きなライターさんが書いた記事。
https://spice.eplus.jp/articles/325019
そこに出てくる
全身汗まみれ
ドロドロになったオッサン達の
風呂上がりの少年みたいな笑顔
若くないから滲み出るピュアもあるのだ
という言葉。
まさにそんな1日だった。
尊敬するBRAHMANのTOSHI-LOWさんが
懐メロなんかじゃねぇ、俺たちはいつだって最新
2024年、30年目のBRAHMAN始めます!
と最後の曲の前に一言放った。
そう、続けてる限り、いつだって最新。
30年間走り続けているBRAHMANだから言える言葉。
5年間メンバーのKANと続けているダツラジオでも今回のLIVEの事色々話したのでお時間ある方は是非。
今、成田空港で宮崎に向かう飛行機を待っている。
昨日見たバンドが結成された頃に産まれた子達が結成されたバンドを宮崎まで見に行ってくる。
やる方も見る方も年齢なんて関係ない。
【好き】が全ての原動力