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次男の卒業〜自給自足カレッジ94

今日は、軽井沢でUWC ISAK Japan(全寮制高校でインターナショナルスクールでありながら日本の高校卒業資格が得られる学校)の卒業式があり、理事として出席していたと同時に、次男琉の父親としての卒業式でもありました。

確か2010年だったと思いますが、友人の林秀彦さん(当時世界最大のヘッジファンドの日本支社長)に、みんなでお金を出し合って学校を作るプロジェクトがあるから来ないかと誘われて、1人で行くのもなんなので別の友人の1人=NK3社長の小島勝さんを誘って、10人程度のプロジェクト説明会を兼ねた食事会に行ったのが、今思えば事の始まりでした。

今日の卒業式の風景

その食事会で、代表理事の小林りんさんの説明を聞いた後即座に、私が誘った小島さんが、「よし、ファウンダーになる」と言ってポンと1000万円の寄付を申し出ると言い出したので、誘った手前私も寄付せざるを得ない感じになり、そこからこの前代未聞の学校創設プロジェクトに関わる事になりました。

ダイバーシティとリーダーシップ教育というミッション&ビジョンを掲げて、世界中から生徒を集めて地域的にもダイバーシティを図ると共に、超お金持ちからお金とは全く縁のない家庭からも子供を集めて、本当の意味のダイバーシティの中でチェンジメーカーを育てるというプロジェクトが、実質的にスタートしたところに、たまたま居合わせた感じでした。

昨日の理事会➕は、朝9時から夕方までのマラソン会議

その後4年間で100人のファウンダーと資金を集め学校をスタート。今年が10周年になります。

10年経った今も、7割近くの生徒に無償の奨学金を学校から出さないといけないので、ファウンダーのネットワークを駆使して毎年3〜5億円の寄付集めをしながらの学校運営で、自転車操業している感じです。理事や評議員は特にボランティア的に常に何かをしている形で運営されています。

しかし、その甲斐あって、今では80カ国以上の国から生徒が5〜10倍の倍率をくぐり抜けて毎年、世界各地から集まってきます。

様々なバックグラウンドを持つ学生

今年卒業の次男の琉の年代=Class of 2023は、コロナパンデミックで次から次へと難題が持ち上がったクラスでした。

3年前の入学式当初から学校はロックダウン状態で、8月お盆過ぎに普通ならスタートする高校生活は、2週間の体育館での缶詰生活に始まり、Class of 2023のG10の生徒が世界中から軽井沢に来て学校に揃ったのが11月。

翌年G11からジョインするはずのUWCから送られてくるはずの同級生は日本政府の受け入れ拒否(OECDで留学生受入れ拒否は日本だけ)により、やむなくタイ校に転入となり、Class of 2023は、通常の1学年の半分の生徒となり、半分の生徒数で色々なアクティビティをやる結果に。

しかし、その苦難に次ぐ苦難を乗り越えたClass of 2023は、結束力の高い学年になったようです。

Clas of 2023

代表理事のりんさん、ファウンダー代表の谷家さん、軽井沢町長、生徒3人のそれぞれのスピーチは、感動に次ぐ感動の波を会場に引き起こしました。
その波の力で、会場の参加者のみならず、司会者からも涙を誘いだしていました。

思わず涙を見せるG11の司会者

最後のマルコム校長のスピーチも心温まるもので、さすがグローバルに最高位に評価される経験あふれる人から出る言葉は、詩の朗読を聞いているようでした。

校長のスピーチ和訳1
校長のスピーチ和訳2
校長のスピーチ和訳3
校長のスピーチ和訳4

身体はロックダウンされていても、心は無限の世界に開くことが出来る。

ここを卒業して身体はISAKから離れても、心はいつもここに置いておける。

さよならの言葉は、要らない。

卒業

私が学費をサポートしていたアフガニスタンから来たISAKの卒業生もこの卒業式に来ていて声をかけてくれました。
彼の夢であるアフガニスタンに男女共学の学校を作るというプロジェクトは、タリバン政権の中、途中で頓挫しているにも関わらず、元気に後輩達と交わっていました。

彼も政治的に閉ざされた世界から心を解放して、次の未来に心を開いているISAKファミリーの一人です。

もう一人の2017年卒業のベトナムから来た女性も声をかけてくれました。
早稲田を卒業して社会的インパクト投資をする会社に就職しているというので、自給自足カレッジの話をすると、是非手伝いたいから情報が欲しいと名刺交換を促されました。

ベトナムからの卒業生

今年開校した自給自足カレッジ唯一の常勤者は、ISAKのファウンダーのお嬢さんで、ISAKの仕事も手伝っていた大変頼もしい女性です。

次男からは、University College Londonで考古学を勉強する事にしたと今日聞かされましたが、苦難に満ちた3年間を高い結束力で切り抜けたClass of 2023 の39人が、今後どのような世界にその一つ一つの心を展開していくのか、非常に楽しみです。

私も、自給自足カレッジから沢山の卒業生を生み出して、5000あると言われている日本の限界集落に多くのコミュニティを次の35年で作るというプロジェクトに心を弾ませるISAKファミリーの一人です。

Class of 2023

卒業、おめでとう。

自給自足カレッジ
小柴正浩

PS. 是非、自給自足カレッジにも来てみてください。

自給自足カレッジ
YouTube動画 

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NOTE
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