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野呂さんの苗床作り②〜5/7自給自足カレッジ第3回目の講義と実習⑥〜自給自足カレッジ88
「お米は我々の主食であり、生命の糧である」
目標 : 田んぼでの1年を通じて、翌年から自分たちの
手で実りの秋を迎えられること
野呂さんから手渡されたレジメには、冒頭、このように書かれていました。
これを読みながら、来年にはどこかに田んぼを借りて自分でお米を作っているのかな、等と色々と想いを巡らせながら、このノートを書いています。
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自給自足カレッジ用に野呂さんが用意してくれたのは、ご自分の田んぼのある地区の一角で、土曜日コースと日曜日コースそれぞれに2.5畝(せ)づつ合計5畝🟰0.5反(一反は300坪で、約1000m2)の田んぼです。
上の写真にあるように、素晴らしい田園風景で、江戸時代からの里山の風景がそのまま残っているようにも思えます。
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上記が野呂さんに計画して頂いた年間のスケジュールです。
5月7日にあった日曜日コースの初めての田んぼでの実習は、「稲種降ろし」です。
つまり、前年に同じ田んぼで育った稲穂の中で、収穫前に一反につき150穂ほどの良い稲穂を選りすぐり、陰干しして乾かしてから穂からモミを外して紙袋に入れて保存してあったものを、「元の田んぼに戻す」という事をやりました。
我々受講生は、野呂さんが前年に用意してくれていた大切なモミを、この日に「種降ろし」しました。
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「種降ろし」をする場所を、苗床(なわしろ)と呼びます。
この日は、2種類の苗床の作り方を教わりました。
一つ目は、種降ろしの直前に作る方法で、赤目自然農塾の創始者で、「自然農」の提唱者でもある川口由一さんのやり方を参考にした形だという事です。
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私もこの30年ぐらいで何冊か川口由一さんの本を読み、三重県と奈良県の県境にある赤目自然農塾にも参加した事がありますが、「自然農法」の岡田茂吉さん、福岡正信さん、「自然栽培」の木村秋則さん達と並び称される無肥料無農薬栽培における大家のお一人です。
この川口さんのやり方を野呂さんは、参考にされてご自分なりの苗床を作られているという事でした。
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苗床にする場所の草を鎌で刈り取り、一反あたり1.2m✖️18mの苗床を作るのですが、我々は2.5畝なのでこの4分の1の長さの苗床を作りました。
草を刈った後に、スコップで溝を掘ります。掘った土は、この方法の場合外側に天地返しにしておいておきます。後で、上になったこの底の土を、種をばら撒きした後に種の上から振りかけました。土を天地返しするのは、草の種が入っていない底の土を使うためだという事でした。
スコップで溝を掘った後に、苗床にする部分の表面3センチ程度を鍬で削りとります。これも雑草の種を取り除く為だと説明がありました。
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その後で、種を蒔く部分を平らにして板で鎮圧し、モミをばら撒きにします。モミが重なったところは丁寧に重ならないように置き直してあげます。
その上にさっき説明した通り、避けておいた覆土用の土を種の上からふりかけます。
その上に青草を掛けて、防鳥ネットを貼るという手順になります。
もう一つの方法は冬の間に準備をするやり方で、奈良県の稲作農民の木戸さんのやり方だそうです。
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田んぼ毎に田んぼの中にこの苗床を基本的には前年の間に作っておく、とレジメにはあります。
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直前まで方式との違いは、溝を掘る時に掘った土を種を蒔く部分である内側に積み上げるところです。
積み上げた後にも、冬の間、月に二回程度この土を少しずつ粗く砕いていくという作業をする事で、草の種を冬の寒風に当てて発芽しないようにしていくそうです。
またもう一つの違いは、モミをばら撒きした後に覆土する必要がないというところだとの説明が、野呂さんからありました。
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最後は参加者みんなで集まって記念撮影。
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前夜祭のバーベキューも大変盛り上がりました。
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是非、自給自足カレッジにご興味のある方はご連絡下さい。
メールアドレス info@self-sufficient-life.jp
☎️ 080 2334 1891
開校したばかりですが、毎回新しい仲間が増えています。
5月以降でも、本格的に無肥料無農薬でお米や野菜が育てられる自給自足生活の手法を学べる講座が、毎月第一第三週の週末(土曜日曜)に開催されています。
ゴールデンウィーク以降では、5月20日(土)・21日(日)
6月・・・ 3日(土)・4日(日)・17日(土)・18日(日)
7月・・・ 1日(土)・2日(日)・15日(土)・16日(日)
今まで経験した事のない新たな経験や発見があるものと思います。
下記は、自給自足カレッジの紹介ビデオです。
見ていると気持ちが何となく落ち着いてくる気がします。
YouTube動画(3分)
https://www.youtube.com/watch?v=N66HzZV7Td0
体験会等について詳しくは、下記のホームページをご覧ください。
https://self-sufficient-life.jp
自給自足カレッジ
小柴正浩