妊娠中の女性の環境ホルモン(有害化学物質)への暴露と子供の生殖能力〜自給自足カレッジ119
前回に続いてShanna H Swanさんが書いた「生殖危機」に出てくる話しで、妊婦に関する記述を紹介したいと思います。
前回、アメリカの大手ファストフード店の商品のうち8割に、フタル酸エステルが混入しているというジョージワシントン大学のレポートについて書きました。
フタル酸エステルは、ポリ塩化ビニルなどの可塑剤として多く使われ、食品パッケージ、おもちゃ、ビニールフロア、接着剤、洗剤、潤滑油、ヘアスプレー、医療用品など一般的に使用されています。これらの製品から徐々に揮発したフタル酸エステル類は、室内空気中へ放散された後、ほこりの表面に付着し、室内に蓄積することが懸念されます。特に乳幼児では床を這う、手や物を口に入れるという行動等により成人よりもフタル酸エステル類にさらされる機会が多くあります。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると大部分の米国人の尿から幾種類ものフタル酸エステルの代謝物が検出されているとの記事もあります。
上記の本の妊婦がフタル酸エステルに暴露した場合に関する記述について、少し以下に引用してみます。
「一九九九年から二〇〇九年にかけて私が同僚と行った研究では、妊婦がフタル酸エステル類に偶発的に曝露された場合に、男児の生殖発達にどのような影響が出るかを調べることにした。その方法として、妊娠のさまざまな段階で妊婦の尿中の化学物質の値を測定することで影響を調べた。 フタル酸症候群と男性生殖器発達のプログラミング作動期間について探ると、妊娠第一期の後半、特に妊娠八~一二週目に作動期間があることがわかった。その期間に曝露された男児を出生後に調べたところ、ある種のフタル酸エステル類への曝露量が少なかった母親から生まれた大きさが同じ男児で予想されるよりも、肛門生殖突起間距離(AGD)が短く、ペニスが小さいことが認められたのである。これまでに述べたように、主要男性ホルモンであるテストステロンは、男児胎児のペニスの形成を引き起こすのと同時に、男児のAGDの距離を延ばす。私の研究チームが二〇〇五年に初めて明らかにしたように、この重要な時期に十分な量のテストステロンが存在しなければ、男児は短いAGD、小さいペニス、下がり切らない精巣を持って生まれる可能性があるのだ。男性が、性器については 大さが重要だというのは、彼らが考える以外の意味でも正しいのだ。 生殖能力についてはAGDの距離はさらに重要である。なぜならAGDの短さはペニスの小ささと精子数の少なさに関わっているからである。」
現代人の身の回りには、カタカナ名の化学物質が溢れています。
普段から買っている加工食品のパッケージの裏を見ると、相当数の化学物質を普段から体内に取り入れている事が分かります。
また、シックハウスと言われる建物も多々あるので、空気中からも体内に色々と取り込んでいます。
シャンプー、石鹸、化粧品、日焼け止め、様々な薬。
これらの化学物質の複合的な人体への影響は、分かっていません。
自らの健康は、自ら守る。
自給自足カレッジでは、無化学肥料無農薬で自ら育てた野菜や穀物を食べる事を勧めています。
1/4クォーターファーマー。
1日8時間働くうちの2時間を農作業に充てて、家族が食べる8割程度の食料を自ら作る。
残りの6時間は、好きな事に充てる。
水も空気も綺麗な田舎で、自然に囲まれて、心も体も健康に暮らす。
是非一度、自給自足カレッジの無料体験会に来てみてください。
8月以降でも、第一第三週の週末(土曜日曜)に開催されています。
次回以降では、
8月・・・ 5日(土)・6日(日)・19日(土)・20日(日)
9月・・・ 2日(土)・3日(日)・16日(土)・17日(日)
10月・・・7日(土)・8日(日)・21日(土)・22日(日)
今まで経験した事のない新たな経験や発見があるものと思います。
下記は、自給自足カレッジの紹介ビデオです。
見ていると気持ちが何となく穏やかになるので見てみてください。
YouTube動画(3分)
https://www.youtube.com/watch?v=N66HzZV7Td0
体験会等について詳しくは、下記のホームページをご覧ください。
https://self-sufficient-life.jp
自給自足カレッジ
小柴正浩