楽しい田んぼの草取りとあぜ豆撒き〜自給自足カレッジの午前の実習〜自給自足カレッジ120
先週末、また三重県多気町にある自給自足カレッジの農園に行ってきました。
30度を超える暑さの中でしたが、それほど暑さを感じる事もなく、田植え後の田車(たぐるま)による雑草防除と畔に豆を蒔きました。
この田車による草引きと中耕しをする為の道具ですが、明治時代に開発されてそれ以来使われてきているようです。
田植えの後、三日以内に一度縦横に稲の列の間を除草中耕し、またその三日後から7日後までの間に同じことを合計3回程度やると、あとはやらなくてもよいとのことでした。
慣れていない女性でも、問題なく出来ていましたが、そこそこ押す力はいるので、体力は使います。
この田車は8反ズリとも言われているようで、昔の人は8反もの広さを1日でやっていたのかもしれないですが、家族4人1年間食べるぐらいのお米だと1反(300坪=1000平米)の田んぼで十分なので、昔の人の仕事量の8分の1の仕事を、田植え後に3回程度やると、あとは大体稲刈りまで水の管理だけやれば良いという事のようです。
この田車による草引きをしないとどうなるか❓
この週末、アグリスポーツイベントに飯綱高原に行った時に、その例に偶然にも出会いました。
下の2枚の写真がその例になりますが、この草引きは、相当な重労働で、田車の有り難さが身に沁みました。
自給自足カレッジの田んぼでの実習に話を戻しますが、田んぼの中の田車による草刈りと中耕しの後は、畔に生えている草の草刈りをやりました。
刈った草は、後で大豆等の種を植えた後の草マルチとして使います。
今、畔に豆を撒く人はほとんどいないと言います。
野呂さんは、昔の人は少しでも田んぼを有効活用しようと、畔も利用して豆を蒔いたと言いますが、今は機械化と農薬等の影響と、人的な効率性のみを追求している農業になっているので、やらなくなったそうです。
豆を蒔けば、そこに雑草は生えてこないし、豆は取れるし、その豆は、納豆にも、味噌にもなったりするのですが、経済合理性と分業化が進んで、こういう知恵も使われなくなったと言います。
自給自足の生活では、自分で食べるものを効率よく品質の良いものをつくれば良いので、如何に小さな場所で沢山の種類のものを育てられるかがポイントになるので、この畔豆の技術も取り入れない手はないと思います。
無肥料無農薬自家採種で自分で食べるものが育てられれば、自分の労働以外の投入コストゼロで、食べ物が手に入り、そのお米や野菜は、スーパー等で売っているものよりも新鮮で安全で体に良いものになります。
二反程度の田畑があれば、一日2時間程度の農作業で4人家族が8割方食べられるものが手に入れられるのであれば、かなり自由な時間も持てて、生活に余裕が生まれるのではないかと思っています。
自給自足カレッジでは、クォーターファーマーという生活スタイルを推奨しており、一日8時間の労働の1/4を農作業に充てて、あとは自分のやりたい事、ソフトウェアエンジニアでも、アーティストでも、士業でも、何でも良いように思います。
水も空気も綺麗な田舎で、自然に囲まれて、心も体も健康に暮らす。
是非一度、自給自足カレッジの無料体験会に来てみてください。
8月以降でも、第一第三週の週末(土曜日曜)に開催されています。
次回以降では、
8月・・・ 5日(土)・6日(日)・19日(土)・20日(日)
9月・・・ 2日(土)・3日(日)・16日(土)・17日(日)
10月・・・7日(土)・8日(日)・21日(土)・22日(日)
今まで経験した事のない新たな経験や発見があるものと思います。
下記は、自給自足カレッジの紹介ビデオです。
見ていると気持ちが何となく穏やかになるので見てみてください。
YouTube動画(3分)
https://www.youtube.com/watch?v=N66HzZV7Td0
体験会等について詳しくは、下記のホームページをご覧ください。
https://self-sufficient-life.jp
自給自足カレッジ
小柴正浩