農薬大国日本②〜普通の農家の農薬の使い方〜自給自足カレッジ第9回座学②〜自給自足カレッジ127
先週の自給自足カレッジの座学では、慣行農法(日本の農家の99%が取る方法)において、どういう形で農薬が使われているのかという話を、講師の村上眞平さんから聞きました。
まずは、稲作についてですが、我々自給自足カレッジで行っている稲作(無肥料無農薬自然栽培)と普通の稲作農家(農薬、殺菌剤、除草剤、化学肥料を使う慣行農法)がやっている稲作は、自給自足カレッジで行っている稲作のスケジュールと下記の慣行農法のスケジュールと比較すると、かなり違う事が分かります。
上記の暦を見ると慣行農法では、3月末から4月始めに育苗箱に種播きをしていますが、自給自足カレッジが行っている自然栽培では、ひと月以上遅い5月7日に田んぼの中に直接苗床を作って種降ろしをしました。
一般論として、旬の野菜が最も栄養価が高く美味しいのですが、旬に作物を作っていては、需給関係から安く買い叩かれるので、農家は栽培時期を早め早めにずらして何でも早く出荷しようとする傾向があります。
お米も同様に、慣行農法では早めに種降ろしをして、早めに田植えをし、早めに稲刈りをするスケジュールになっています。
消費者としては、美味しいものをベストなタイミングで食べたい訳ですが、供給者(農家)としては、なるべく高く売りたいという行動に出るので、貨幣経済制度の元では、両者のニーズが必ずしもマッチしないという事になります。
この点、自給自足の為であれば、供給者と需要者が同じなので、ベストなタイミング(旬の時期)で美味しいものを作る事が出来ます。
また、慣行農法では育苗箱(30cm x 60cm x 3cm)に種蒔きをして、そこにツインターボ箱粒、ブーンレパード箱粒、Dr.オリゼスタークルといった農薬を50g程度撒くようですが、自然栽培では当然これらの農薬を使う事なく、無肥料無農薬の田んぼに直接苗床を作って、そこに種降ろしをしました。
慣行農法では、種自体も殺菌剤に漬ける等のことをするようですが、我々の講師の野呂さんからは、その様な事はしないと言われています。
このように、日本中ほとんどの田畑で行われている慣行農法では、消毒、殺菌、病害虫防除を徹底的に行っており、農薬を買うだけで相当なコストをかけている事が分かります。
自然栽培では、実際の田んぼに苗床を作ってそこに種蒔きをして、鳥に食べられないように布は張りますが、それだけで、二月ほど待って下記のようにスクスクと育った苗を苗床から取り出して田植えをするという形で、農薬や殺菌剤等は一切使いません。
除草についての、慣行農法と自然農法の違いについては、また次回書きたいと思います。
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8月・・・ 19日(土)・20日(日)
9月・・・ 2日(土)・3日(日)・16日(土)・17日(日)
10月・・・7日(土)・8日(日)・21日(土)・22日(日)
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https://self-sufficient-life.jp
自給自足カレッジ
小柴正浩