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情報は事実

『表層』

2019.AW collection

情報の多い昨今に、どれだけ正しいものを見られているのか。

情報過多により、きっと正しいとされる情報も薄れ、根底のことよりも、表面上でのことにしか触れられない事が多くある。

そして、情報が正しい、正しくないと言うことが大事なことは至極当然なことだけど、
得た情報に対して、どれだけ考える事ができるか、自分の意見を持つ事ができるかが、
とても大切なことだと思います。

表面のことよりももっと深い根底の部分を。

意見が違うこともまた、正しくないと言うことではない。




表層のテーマでのデザインは
ベースになる幅と、その上にくるデザインの幅を変えたり、太さ違いのリングを重ねたりと、ぱっと見た時に、その人が「太い」と感じるのか、「細い」と感じるのかで、
その時に、どっちの現実に目がいくのかという表現をしました。

その日によって見え方も変わったりしたら面白いし、その見え方で、その時の自分の視線の先、見える世界、考え方に向き合う瞬間を生み出せたら嬉しいなと思いデザインしました。

もう一つは、このcollectionから、
18kgp(18金ゴールドプレート)
(わかりやすく言うと、18金メッキです。)
のバリエーションを増やしました。

メッキに関しては、世の中的にも良くないと言う認識が多く(周りでは)
私自身、あまり好きではなく使用していなかったのですが、
メッキに対してちゃんとしたことを伝えたいし、伝えた上で、それぞれの好みで選んでもらえたら良いなという思いから取り入れることに致しました。

めっきとは、金属のうえに薄い金属でコーティング加工をすることを言い、
耐食性・装飾性・機能性の3つの目的で用いられます。

アクセサリーでは、耐食性・装飾性が関係するのでこちらのお話をさせて頂きます。

まず、加工をすることにより錆びや酸化を防ぎ汚れを防いでくれます。
そして、私の取り入れた理由として大きいことは、
今まで、silver素材とgoldは真鍮の素材で展開していました。
真鍮の素材は、silverよりも金属アレルギーを引き起こしやすく、肌が敏感な方は荒れてしまったり痒くなってしまう恐れが高くなっています。
goldを着けたいけれど、真鍮だと。。と言うお客さまにも安心して、つけて頂けるように、
silverの素材の上に18金の(ニッケルフリー)コーティングをすることにより、goldを楽しんでもらえたらと言う気持ちで取り入れています。
デメリットとしては、コーティングなので、
使用していく中で、剥がれていくこと、傷がついてしまうことがありますが、
メンテナンスでお直しすることも可能となります。
(メッキのリングを自分でつけはじめて、半年ほどですが、毎日つけているリングも剥げておりません)

もちろん、10金18金24金などの素材にできれば良いと思うのですが、
私の価格のラインと合わせて、差が少なくお選び頂けたらと言う気持ちでいます。

今後はもちろん、表面だけではなく、根底の部分も金を取り入れていけるようなラインも作れたらと思っています。

真鍮は真鍮で、つけていく中で、風合いが変わり、アンティークのような質感へと変化したり、育てていけるような楽しさがあります。

それぞれに、色んなことを伝えて
その先の好きを見つけて選んで頂けたら嬉しいです。

※ニッケルフリー…アレルギーを引き起こしやすいニッケルの素材を含まないもの

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補足

展示期間中にお話したことに対して疑問を持つ内容もあったかもしれないので、
こちらに記させて頂きます。

正しいか、正しくないかは置いておいて、
その目の前にある情報に対して、どれだけ考えられるかが大事だと思う、というお話をさせて頂きました。
その時に、「それは違う、間違っていることは良くない」と言われたのですが、
これは、ちゃんと考えれば正しい答えにいきつくという想いで発している言葉です。

情報というものは、感情論や精神論、根性論でない。
正しいか正しくないか。
答えが出た先に、色んな考え方があり
それは正しいか正しくないかの情報の話ではないと思っています。

サッカーで手を使ってはいけないように、
正しいのか正しくないのは決まっていること。

情報の正しさは感情に左右されては見えないものだと思っています。

人それぞれ、色んな状況があり
その中で正しさは違ってしまうこともあると思います。
感情が入ってきたらそれは根本の問題ではなく、自分自身の問題での判断に。

感情には正解がないから否定したくないのはそう言うことかもしれない。

何が正しいのか考えて行動することが大切ですね。

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