≠
『泡沫-うたかた-』
2020 first collection
泡沫
儚く消えやすいもの。
消えていくもの。
消えるもの→幻想、変わっていく、変化
ものの変わる流れ
対象物ではないものへと変わる
ズレ。価値観の違い。
矛盾。隣り合わせ。
当たり前はない。
=ではない。
≠(ノットイコール)
物事は移り変わり進んでいる。
はじめにあったものは、形を変え別のものへと変わっていく。
はたまた、形をなくして消えていくものも。
物事の捉えられ方というものは不思議で、
不明瞭なことが多い。
昨年末から、ある疑問を抱いていました。
犯罪や悪いことは、それをしてしまう人がいます。
その事柄はそれをしてしまう犯人が悪く、その人が罰せられるべきだし、その人たちの存在を無くさないと、
世の中から悪いことはなくなりません。
だけど、それを防がなかった人、
そうならない環境を作らないようにしなかった人もまた、責められる場面が多く目に入ってきました。
確かに、未然に防げるのであれば、
予防しておくことは大事なことではあるけれど、
根本となることがなくならなければ変わることはありません。
犯罪とは = 故意的に悪いことをする人。
これに関しては犯人という根源をなくす必要があります。
犯罪 ≠ 子供がテーブルのグラスを倒してしまったり、生活の中の不注意などは、事前にそうならない環境を作れたり、周りが気をつけられること。
わざとではないこと。
もちろん、犯罪を犯罪と思わない、思っていない行動も同じく、罪なことではありますが。
正しいこと正しくないことを理解する
ことも等しく大切なことですね。
認識を持って理不尽なことが少しでも少なくなればと嬉しく思います。
もう一つに、≠ ということから、
男だからこうじゃなくてはいけない、
女だからなこうじゃなくてはいけない、
何々だからこう、みたいな、
=でなくてはいけないみたいなことを
考えたいなと思いました。
これは自分の固定概念などをなくして、
もっと柔軟に、新しい形を生み出したいという気持ちから向き合おうと思いました。
思い込みや、固定概念は想像力をなくし、
そんなつまらない壁はもの凄く勿体無いと感じています。
こうじゃなきゃいけないなんてことはないし、もっと自由に表現や、好きなことをしたり、好きなものを身につけたり、
「自分」という形をつくって良いと思っています。
2つに共通することは、
根源と向き合うこと。
根源については、どのテーマをやるにしても、考えてしまうことですが、
根本と向き合って、本質や自分の好きなもの、やりたいものに向き合うきっかけをつくれたらという気持ちは常日頃思うことです。
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アクセサリーや空間への落とし込みは、
欠けたようなデザイン、透き間のあるデザイン、余白のあるデザイン、動き(変化)のあるデザインとして落とし込んでいます。
一つの繋がりのはずのものに、透き間があることにより、その間の大切なものを見るきっかけが生まれたらという思い。
消えるものは幻想のようなものだなと感じたので、
今回は、樹脂で作る水晶シリーズを、形のしっかりしたものを多めに表現しました。
空間は、土やお花、植物を使用することにより、
土=外にあるもの
ではないという表現をしています。
それぞれの箇所で、じっくりと考えてもらえる瞬間を。
maaa 2020 . first collection 泡沫