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個展 "KAGULESS・Ⅱ" 2015


日本には家具はいらないのかも…

3.11の後、日本人のこれからのライフスタイルを提案した2013年の個展 "KAGULESS" の第二段。

Solo exhibition "KAGULESS" Ⅱ 2015 JAPANeeds concept


サザエさん家の居間のように

ふすまと障子に囲まれ、

座卓ひとつで家族が

団欒していた頃の日本人は

もしかしたら地震のことまで

想定していたのかもしれません。


収納には押入れをうまく使い、

いざという時は

縁側から庭に逃げれば

少なくとも家に

潰されることは無いような気がします。


畳と座卓の暮らしは

一日に何度も

座ったり立ったりを 

繰り返します。


さらに布団の上げ下ろしや雑巾がけ、

姿勢を正しての食事、

そして衛生的にも優れていて

筋トレにもなっていた "和式トイレ"  

などなど、

生活そのものが

適度な運動にもなっていたような

気がします。
 


残念ながら

そういう暮らし方は

マンションなどでは

なかなかできなくなってしまいましたが、

姿勢を正して床に座り、  

静かに本を読むことくらいなら

今でもできるのではないでしょうか。


便利さや快適さばかりを求め過ぎず、

私たちが忘れかけている

この国の気候風土に合った

大切な知恵や 

暮らし方をもう一度見直し、 

日本人が

もっとも美しく見えるような空間とは

どういうものかを

今回の個展で

提案できたらと思っています。

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