シャーマニズムはヴィーガンの時代でいかに変わるか
※この記事は、anti肉食の人や、antiヴィーガンの人のお口には恐らく合いません。
先日参加した関西最大のスタートアップ国際会議Hack Osakaで、ヴィーガンレザーを扱っている会社と隣のブースになった。
今回僕の会社は、廃棄される規格外野菜から作った「NinjaFoodsベジジャーキー」を展示。
お隣は、廃棄されるパイナップルなどから「植物性の皮革」をつくるPEEL Labという会社(ちなみに、代表のJimさんとは1年ぐらい前に直接知り合う機会があって、彼はマジでナイスガイだ)。
うちのジャーキーと近しいコンセプトということで、一緒にテレビ大阪に取り上げていただくことができた。
「ヴィーガンレザー」って、一昔前は「フェイクレザー」と呼ばれていたけど、一般的にはプラスチックベースだったりして、どっちが環境にやさしいのかわからないようなものが多かった。
が、彼らは廃棄される果物からレザーを生み出し、「ロス」を「バリュー」に変えている。見た目も普通に欲しいと思うような製品ばかり。
めっちゃクール なビジネスだなーとおもう。
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ところで、国産牛革の皮革製品のうち、6-7割ぐらいを生産しているのは、兵庫県の播磨地方である。具体的には、姫路市とたつの市。
よしながふみ先生の大奥の最終巻では、大奥瀧山が姫路革の製品を下賜するシーンも描かれているほど、姫路藩の「白鞣し革」は歴史的に美しい工芸品だ(同じく大奥献上品の高砂染と一緒に、映像化されるのを超心待ちにしている)
また、皮革から作られた靴やカバンは、神戸でたくさん製造されている(神戸の履き倒れ文化は、ケミカルシューズが源流のはずだけど)。
そんな兵庫県で生まれ育ち、会社を経営している関係で、地元の皮革関係の人と接する機会は実は結構多い。
最近、姫路の皮革職人の方で、かつての技術で本気で白鞣しを復活させた人たちと仕事をする機会をいただいた。
その方が「革細工で琵琶法師の人形を作った」という話になった。
写真を見せていただいたところ、スマホからですら、とんでもない「圧」を感じる作品になっていた。
曰く、
「皮革製品を使うというのは、究極的には死体をまとっているのと同義であり、ある意味でイタコのような所業。だからこそ、琵琶法師のもつ「念」との共通点があると考え、とことんまで作りこんだ」
とのこと。
知り合いの能楽師の方にも絶賛されたそうだ。
その職人の方の真剣なまなざしもあって、これはとても腹落ちした。
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皮革と同様、
食という行為に、「他者の命を取り込む」という精神的意味合いがあるとしたら、
もしかするとヴィーガンフードは現生人類には少々「クリーンすぎる」のかもしれない。
一方、現在地球上の人類が大多数が人食いという行動を選択しないように、ヴィーガニズムは人類が「文化的に洗練」されていく過程と言えるのかもしれない。
この記事は、この議論に結論を出す気ないけれども、
最近、海老のカクテルサラダ的なやつは、ちょっと見た目が苦手になりつつある自分がいて、
この辺りの感覚の浮遊感は、なんとなく全人類的の平均値的なものがあるように感じている。
ヴィーガニズムが人類の精神性に及ぼす影響にも、個人的にはとても興味があるところである。
とりあえず、「サステナブルベジジャーキー」はオツマミとしてめちゃくちゃ最高なので、ぜひ一度ご賞味ください。
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