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センス・オブ・ワンダー×森のいきものワークショップ
6月23日(日)、宮崎市田野町は、連日の雨でしたが、この日だけは、雨が降ったり止んだり、太陽の光が差し込んできたりと、いろんな表情を見せてくれました。
久しぶりの森で、31人のこどもたちやお父さん・お母さんと一緒に、森のいきものの魅力を発見する「森のいきものワークショップ」を開催しました。
この日は、(生憎ではなく)恵の雨が、森を生き生きとさせていました。
レイチェル・カーソン氏が書いた本「センス・オブ・ワンダー」のような景色がそこにはありました。
”雨の日は、森を歩きまわるのにはうってつけだと、かねてから私は思っていました。メインの森は、雨が降るととりわけ生き生きとして鮮やかに美しくなります。”
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森に行きたくてたまらないこどもたちのウズウズ感が、毛穴からほとばしっていました。途中、雨が降っても、雨を気にする大人には目もくれず、虫捕りに夢中になっていました。丸太や岩をひっくり返したり、草をかき分けたり、しゃがんでみたりと、いろんな方法で生き物を探していました。
恵の雨で生き生きした森に、こどもたちの声が響き渡ると、より生き生きとしたように感じました。
いつの間にか、こどもたちの虫かごには、いろんな生き物が・・・
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こどもたちの生き物を見つめるその瞳の輝きと力強さは、生き物の魅力の”なにか”を感じ取っているようでした。
印象的だったのは、虫かごに入っている自分で捕まえた生き物を眺めながら、自分のお弁当を食べている姿がとてもかわいかったです。充実感と満腹感を同時に味わえたようです。
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もう一つ、輝きを放っていた人たちがいました。それは、”お父さん”たち。
こどもよりも夢中になって追いかけていました!(笑)
でもそのお父さんたちの背中が、こどもたちの「冒険の景色」を広げてくれました。
そして、捕まえた生き物を一緒に観察することで、同じ時間と空間を共有し、さらに、生き物を通して、その時の心の感動を一緒に味わうことができていました。”お父さんとこども”ではなく、”虫捕りをする仲間”。そういった時間と空間と仲間が、こどもたちを中心とした環境の中に存在することは、こどもたちにとって必要なことだと考えます。
センス・オブ・ワンダーの中にも、同じようなことが記されています。
”生まれつきそなわっている子どもの「センス・オブ・ワンダー」をいつも新鮮にたもちつづけるためには、わたしたちが住んでいる世界のよろこび、感激、神秘などを子どもといっしょに再発見し、感動を分かち合ってくれる大人が、すくなくともひとり、そばにいる必要があります。”
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アリ地獄を初めてみた親子
「テレビでは見たことがあるけど、”ホンモノ”は初めて見た!」と親子で感動していました。一緒に見ていたお父さんの方が感動しているように見えました。”ホンモノ”を実際にこの目で見て、”感じる”から記憶や心に残るのだと思います。センス・オブ・ワンダーの中にもこんな言葉が記されています。
”「知る」ことは、「感じる」ことの半分も重要ではない”
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スダッチとこどもたち
先生とこどもたちという”タテ”の関係ではなく、森の中で一緒に虫捕りをする仲間となって、”ヨコ”の関係で関わっているスダッチの姿がありました。生き物について詳しい人が一人でもいると、生き物との距離感もグッと近くなります。”わからない”、”知らない”という理由だけで、とりあえずさわる(関わる)のはやめておこうというのは無難かもしれませんが、それは同時に、元々持っている”神秘さや不思議さに目を見はる感性”(センス・オブ・ワンダー)を、時間をかけて捨てていくことにつながってしまいます。
分からなくてもいい、感じればいい。一緒になって、「なんだろうね~」と共感することを共有することが大切だと思います。スダッチだって、生き物について分からないときは、分からないと言います。「これ、なんだろうね~。○○かな?なんだろうね~」と。この探偵のように推理している時間が楽しかったりもします。それを教えてくれたのがスダッチです。
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今回の森のいきものワークショップでは、こどもたちが森の美しさや神秘さを発見してくれました。その感動を分かち合うお父さん・お母さんがいました。さらに、その美しさや神秘さを深堀りするお手伝いをスダッチがしてくれました。
いろんな人が関わり合いながら温かい時間が生まれました。
雨も上がったので、今日はこの辺で。
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