池田 尚氏との出会い#1
初めて会った時の衝撃は、今でも忘れない。
私よりも小柄な体だが、その人から出てくるエネルギーと愛はとてつもない。
初めて、「師匠」と呼びたい!そう思えた方です。
私にとって池田さんは、私が、今の自分の考え方の土台を作る上で欠かすことのできない方です。
私は、今回、池田さんとの出会いや出来事を言語化することにしました。そうすることで、今まで得た言葉や考え、目に見えない気持ちや、いつも感じる池田さんの温かさを、理解し、これからの私自身の活動に生かすことができるのではと考えました。
「まだまだだなぁ、マサ!」と言われるかもしれませんが、池田さんの背中に追いつき、超えるために、やってみたいと思います。
池田さんとの出会いは、2015年長崎県諫早市にある国立諫早青少年自然の家で開催された「森のようちえん全国交流フォーラム」でした。
NPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟 (morinoyouchien.org)
当時、私は、森のようちえんの考え方にとても共感を持っていて、活動したいと考えていました。このフォーラムに参加し、どうやったら、この考え方をカタチにできるのか、森のようちえんの”やり方”を持って帰ることがこのフォーラム参加の目的でした。しかし、その私の考え方は、池田さんやそのスタッフの皆さんによって、いい意味で裏切られることになります(笑)。
当時、池田さんは諫早市こどもの城の館長をされていました。
こどもの城 - 諫早市 (city.isahaya.nagasaki.jp)
さらには、このフォーラムの実行委員長をされていました。当時の私は、ビビッて話に行くことができませんでした。フォーラム中、その直属のスタッフの方と話す機会がありました。その時、私はそのスタッフの方に相談をしました。
「自分も森のようちえんをやりたいのですが、やるにはどうやったらいいですか?」
帰ってきた答えはこうでした。
「尾添さんが、まずやったらいいんですよ!」
「あとは、尾添さんがどれだけ理屈抜きで遊べるかじゃないですか?」
私は、やり方を教えてもらえると思っていたので、帰ってきた答えに対してしっくりきませんでした。しかし、このフォーラムを通じて、私はやり方よりも、もっと大切なことがあることを学んでいきます。その過程で、スタッフの方からいただいた答えの意味が、じわじわと染みてくるのがわかりました。
フォーラム中、池田さんが言っていた言葉があります。
「子どもたちは理屈抜きで遊んでいます。大人があ~してやろう、こ~してやろう、なんて思っていても、子どもたちはすぐ見抜きます。大人の理屈は通用しない。まずは、私たち大人がどれだけ理屈抜きで遊べるかが大切だと思います。それを子どもたちは見ています。」
この言葉に、ハッとさせられました。また、こんなことも言っていました。
「やったら、わかる!」
今でも、この言葉は大事にしている言葉です。
”理屈抜きで遊ぶ”ことから始める。こんなシンプルな答えはないと思いました。
そもそも、当時の私は考えすぎだったのかもしれません。理屈で考える大人には、いつも、いつの間にか、”先入観”が憑りついてきます。そこに、気づけるかは、とても重要だと思います。子どもたちは、理屈抜きで、”今ここ”を生きています。自然や子どもたちと遊んでいると、そこに気づかせてくれることが多いように思います。
そして、”わかってからやる”のではなく、”やってみてわかる”こともある。授業型だと、前者になりがちで、答えやHOWTOを求めがちです。
後者について、大人は経験があるのではないでしょうか?悩みすぎて行動できず、いざちょっと行動してみたら大したことなかったという経験が。
TRY&ERRORで、まずはやってみる。やったらわかることの一番典型例だと思います。
この考え方は、子育てにも応用できると思います。すべてがやったことがないことです。どうしても、前者の考え方になると、育児本や育児関係のテレビやネット情報を鵜吞みにしてしまいます。でも、その時の自分は、子どもを見ているようで見ていないと思います。
今ここを生きる赤ちゃんに必要なのは、私(あなた)という”存在”で十分ということです。
この2つの言葉からそれを学びました。
結局、池田さんと話すことができず、フォーラムを終えるのですが、ここから長いお付き合いが始まります(笑)
続きは次回、ではまた。
おせっかいおじさん ぷーさん