geneの張本さんがセッティングしてくださった2023年理学療法士協会会長選挙の公開討論会をみていて、ふと疑問に思った。
新規入会者数が少ない、入会者を100%にする、協会運営や生涯教育をよりよくする、などの話題が各候補者から出てくる。
まあ確かにそうだよね、と思う反面、
これって誰のための話なの?
と思ってしまった。
思ってしまったのだから仕方ない。
多分直感的な違和感なのだ。
自分の周りを見渡したときに感じていることとの違和感。なんとなく論点がずれているという直感。
こういうのは大事にした方がいい。
理学療法士全体を俯瞰したとき、この話はどのくらい必要とされ、そしてどのくらい響く話なんだろうか。
じゃあ、まずは数値で考えてみよう。そう思い、会員の人口ピラミッドを作ってみた。
理学療法士協会が公式に発表している2023年3月のデータを基にしている。
よく見る日本の人口ピラミッドと全然形が違う。下の方が大きく膨らんでいる。
日本の人口ピラミッドと比較するのはちょっとズルいので、日本の就業人口ピラミッドを作ってみた。
作るのは結構大変だった。行政の作るデータは大体加工しづらい。なんとかして欲しい。
と思ったらこんなnoteがありました。素晴らしいですね。
元データはこちら。家事労働者は除外してある。
https://www.stat.go.jp/data/shugyou/2017/pdf/kyouyaku.pdf
理学療法士と日本の就業者とではピラミッドの形が全然違うのが一目瞭然だ。
理学療法士は圧倒的に若いピラミッド。
あと女性の比率が高いことも特徴だ。
数字でも判断できた方が良いので、人口ピラミッドを作成するために作った理学療法士の会員人口構成表も載せておく。
年齢階層ごとの人口比率と、ついでに女性比率も算出した。
実際に数値をみると、改めて驚く。
若い。びっくりするほど若い。
全体の約40%が30歳以下。
会員の75%は40歳以下。
若年〜中堅世代が会員のほとんどを占めていることがわかる。
また、50歳以上は全体の約7%。
そして60歳以上はほぼ男性会員で占められている。
この辺りが組織の意思決定の中心(のはず)。
会員推移も気になったので調べてみた。
ちょうどいいデータがある。
やはり昔は男性比率の方が高い。
このあたりには、時代背景的に女性の社会参加率なども関係しているかもしれない。
このデータをみてどう考えるかは人それぞれだろう。
ただ、個人的には結論ありきの話にはしたくない。
そこでGPT4を用いて対話してみた。
組織運営のプロフェッショナルとして振る舞ってもらうよう、上記のデータを与えた上でプロンプトした結果が以下の通り。
ChatGPT-4からはかなりまともな返答が得られた。
公開されている情報のみを用いたので大きな問題はないものと思う。
これを読んで、どうしたらよいか、何ができるかを考えてみて欲しい。
それでは。