コーチの情報発信でやるべきことは、コーチング用語の解説ではない。それはカルトがやることと同じである。
「カウンセリング」と言葉を知らない人は、ほとんどいないでしょう。現在では学校にもカウンセラーがいる時代です。
しかし、「コーチング」という言葉を知らない人は、まだまだいます。
カウンセラーよりも前から、コーチは学校に1人はいたはずです。しかし、「コーチング」という専門技術があることは、知られていません。
私はこの理由の1つが、専門用語を使いすぎることにあると思っています。
女子高生は「自分たちだけの言葉」を作って、独自の文化を作ります。一部の人にしか通じない言葉は、独自の文化を作ってしまいます。そして、そこで語られることが小難しいことであればあるほど、カルトのように見えるものです。
私が恐れるのは「コーチング」がカルトのように扱われることです。今のままでは、間違いなくカルトのように扱われてしまうでしょう。ポップを目指さないアンダーグランドは、カルトみたいに扱われても仕方がありません。
現在では「抽象度」という言葉は、一般書籍でも使われる言葉となりました。「快適領域」も、違和感なく伝わる言葉です。しかし、「エフィカシー」、「スコトーマ」は理解される言葉ではありません。「自己効力感」、「心理的盲点」と言い換えて、意味が理解されるかどうかというものです。
普通に考えてほしいのですが、一般の方々は、そもそも興味がない「コーチング」の専門用語の解説などを求めているでしょうか?自分が興味のないものの、専門用語なんて知りたいわけないですよ。
言い換えると、コーチの情報発信があまりにも内向きになっていることに、私は違和感と恐れがあります。
この文章はコーチング関係者向けですが、この文章を読み一人でも多くが、コーチングを知らない人々に対しての働きかけを始めてくれたと思っています。
一般の人々に向かって、一般の人々が使う言葉を使って、働きかけるからこそ裾野が広がっていきます。一般の人々への働きかけを増やしていきましょう。
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