賞与に関する疑問
会社員の方々はそろそろ賞与の時期ですね。
コロナ禍による業績不振などで支給されないかもしれないご時世です。
額の多寡にかかわらず、いただけるだけでもうれしいものです。
年俸制の場合や、フリーランスの方には関係ない話かもしれませんが、お付き合いください。
1.社長に対するお礼メール?
私が以前所属していた会社では、賞与が支給されたら必ず社長に対してお礼のメールを送るよう上司から通達がありました。
ま、業務命令ですね。
ちなみに1,000人以上の会社です。
①感謝の気持ちを業務命令でっておかしくないですか?
確かに社長の苦労を考えると、とてもありがたい話ではあります。
ただ、私のような転職組からすればおかしいと感じます。
なぜなら、転職時の条件として年2回の賞与を盛り込んだ年収金額が掲載されているからです。
いわば契約です。
その契約に従って、こちらは労働力と時間を提供したわけだから、相応の金額を払ってもらわないと契約違反です。
契約どおりの仕事をした対価に賞与も含まれているということです。
お店で買い物をしたとき、店員から「お支払いありがとうございます」と言われるようなものです。
②なぜ労働の対価支払いに対してお礼が必要なのか?
賞与にお礼が必要ならば、毎月の給与にもお礼をしなければならないということになります。
③なぜ賞与だけなのか?
また、逆に経営者側は労働者に対し、労働のお礼は言ってくれません。
④なぜ社員だけが感謝しなければならないのか?
確かに感謝の気持ちを言葉で伝えることは、人間関係を円滑にするのには良いとは思います。
でも、上記の①~④のようなわだかまりが、私の中にずっとありました。
まあ、文句言っても無駄だと思っていました。社長にモノいうことすらできない思考停止で自己保身しか考えない管理職ばかりでしたから。
と、こんな感じの会社がありました。
2.賞与を会社が預かる
また別の会社の話です。
その会社は社長へのお礼は必要なかったのですが、また一風変わった仕組みを持っていました。
それは、「賞与は会社が全額預かる。銀行に振り込んでほしけりゃ、定型申請書に用途と額を明記しなさい。上司が許可したら振り込みます」というもの。
ちょっと面喰いました。
私は毎回「全額、生活費に使用」と書いて提出していましたが、これもなんだか割り切れない気持ちでした。
なんで上司に賞与の使い道を見られるの?という疑問も。
生活費以外の何に使うねん?なんで会社に賞与の使い道を教えなきゃならんの?と。
3.賞与前にアホみたいに掃除させられる
賞与査定の直前に隅から隅まで掃除させられます。そして仕上がり具合をチェックされ、それが重要な査定項目になる会社でした。
ひと口に掃除といっても、想像を絶する量と質を求められました。
実はこの会社は集団学習塾で、1教室に複数の教室があるのです。それを一人で全部掃除します。
大量の窓はくもり一つなく磨き上げ、アルミサッシも新品同様まで光らせることを要求されます。
周囲に自然があるせいで、昆虫のフンやクモの巣がメチャクチャ多くて、それらを取り除くだけでも1日以上かかる始末。
もちろん玄関や廊下は床から壁、そして脚立を使っても手が届かないような天井までチェック対象です。
チェックがまたえげつなくて、各所を指でなぞるのは当たり前。
パソコンのキーボードは裏返して、パンパン叩いてチェック。
シーリングライトの中や、エアコンのフィルタの奥まで見られます。
換気扇も網を外して中を見ていましたね。
トイレのタンクの中や、下駄箱の裏も。
私は疲れて頭がおかしくなりました。
まとめ
確かに経営には、一介の従業員では想像もつかないような苦労や心労があるとは思います。
しかし、どの事例も、なんだか
「支給してやってる。だから礼を言え」
「経営努力の結晶だから下賜してやる」
「お前らを働かせてやっているのだから、命令には従え」
という心根が見え隠れしていて気持ち悪いのです。
ちなみに、すべて学習塾なのですが、どれも癖が強い会社でした。
私は40歳過ぎるまでずっとITという比較的スマートな業界にいました。それから塾業界に転身したので、余計に変に感じたのかもしれません。
みなさんの会社にも、賞与支給に限らず変わった風習があると思います。
差し支えなければ、教えてください。