おっさんのアニメ観 4.音楽(OP、ED、挿入歌)
アニメと音楽は切っても切れない関係だと思う。誰でも知っている宇宙戦艦ヤマトの主題歌は、「うちゅうーーせんかんーー」ときたら誰もが「デデデデデデ」と心の中で歌うはず。私だけ?
さて、時は流れ、本格的にアニソンが単なるアニソンではなくなったきっかけはと言えば、「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」だったのではないだろうか。
ヒロインの一人であるリン・ミンメイ(以下ミンメイ)のCVを担当したのは当時お世辞にも売れているとは言えなかった飯島真理さん。
ミンメイは作中でアイドル歌手であり、テレビシリーズでは挿入歌として多くの歌が流れた。ミンメイの歌だけを収録したアルバムまで作成されたほどだった。そして、劇場版として上映された上記作品で飯島真理さんが歌った「愛・おぼえていますか」はヒットチャートの上位にランクインした。1984年のことである。
ここから一気にアニソン歌手だけでなく、普通の歌手がアニソンを歌う時代へと突入していった。
その後もマクロスは歌をキー要素にしてシリーズを重ねてきた。
また、『ギルティクラウン』では作中の架空のシンガーであるEGOISTが実際にデビューし、今でも多くのアニソンを担当している。
そして記憶に新しいところではLiSAさんの「炎」。ついにアニソンがレコード大賞まで受賞してしまった。映画も興行収入記録を大幅に塗り替え、『鬼滅の刃」は社会現象にまでなった。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の放送前トレーラーで流れた、結城アイラさんの『Violet Snow』は本編ではOPでもEDでもなく最終話の挿入歌として使用されるという変化球もあった。(英語の)歌詞の意味をよく考えると、最終話が相応しいということがよくわかる。
アニソンには本当にいい歌が多い。これからも楽しませてくれるに違いない。