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go to トラベル 残念なネーミング

制度についてはどうこう言えるほど詳しくない。

今回は文法的な話。
英語の専門家でもネイティブでもない私の知識だけで、「go to トラベル」のネーミングについて考えてみよう。
カタカナ部分もあえて英語で考えてみる。

さてさて、まずは中学英語のおさらいから。

「動詞で始まるのは、命令文」
「to+動詞の原形は不定詞」

おっと!さすがお上ですね。
命令文を使って、「行け」って命令する。
うーん、なんだか行きたくなくなるのは私だけでしょうか。

不定詞にはいろいろな用法があるけど、この場合は副詞的用法かなと思われる。和訳すると「~するために」だと考えるのが真っ当かな。

で、さらに不思議なのが「travel」自体に「旅行に行く」という意味があるから、直訳すると「旅行に行くために行け」となってしまう。

なんか変な日本語だ。

ならば「travel」を名詞の「旅行」で考えてみよう。

すると「旅行へ行け」となり、なんとか成立する。
これが正解なのか?

ついでに、もうひとつの「go to eat」も考えてみよう。
「eat」は動詞なので、「to」の後ろにつくと不定詞。

そうすると、「travel」を名詞として考えた場合と「go to eat」は文法的に異なる構成となる。
これはかっこ悪い。

「eat」を名詞として使う場合は「eats」と複数形が普通みたい。
「食事」という意味である。
「eat」を名詞と捉えるならば、「go to eats」となりそうだ。

もしかすると「travel」も名詞として使う場合は、「travels」と複数形で使うのか?と思って調べると、そうらしい。
ということは、上の「これが正解なのか?」が否定される。

どちらも文法的には、よくわからない構成になっている。
たぶんわかりやすい単語だけを並べた結果なんでしょうね。

そして、「travel」や「eat」を複数形にすると、一般ピープルにはわかりにくいので、カタカナにしたんだろうなと想像できます。

個人的には
「Let's travel」「Let's eat」の方がしっくりくるのだけれど。
日本語でも「旅に行こうよ」「食事に行こうよ」。
なんか、優しく誘われている感じがする。

「行け」って言われるより気分良く行けそう。

わかりやすさを優先したからなのでしょうか。

その結果、わかりにくくなった例ですね。
策を弄すればなんとやら。

私は英語の専門家ではないので、細かいところはよくわかっていません。
もし、間違いがあればご指摘いただけるとうれしいです。

ところで、なんでこんな記事を書いたかという理由を最後に述べます。

単語や表現を「何も考えず」受け入れ、「何も考えず」使っている人が世の中にはたくさんいます。

卑近な例を2つ。

その1:マンホール
友人はずっと「マンホール」という物体だと思っていたそうです。
さらに突っ込むと、「マンホールのふた」を「マンホール」だと思っていたとのこと。
人が入るための穴だから、マン+ホール。
そして、あの丸くて黒いのは「マンホールのふた」

その2:ステンレス
別の友人は「ステンレス」という鉱物があると思っていたそうです。
錆ない→ステイン(錆び)+レス(ない)→ステンレス

そのまま受け入れても、普通に生きていけます。
ほとんどの場合不都合は生じないでしょう。
でも、少し考えて疑問を持ってほしいなと思うのです。
すると、調べたり、考えたりする行動に結びつき、いろいろな発見があります。

子どもの頃に、こういった思考の癖をつけるよう親から刺激を与えると、勝手に勉強する子に育ちますよ。


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