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もしも鏡像異性体になったら --- 「ダウン症があるとかないとかどうでもいい、誇りがあればいい。」

鏡像異性体になった夢をみた。

なんか、SFっぽいね。いいね。素敵だね。

もしも自分が鏡像異性体になったらどんなことが起こるのかなという想像は、非常に興味深い。

たとえば、鏡の国のアリスという物語の中で、アリスは鏡の国に行くのだが、あれに対する指摘として「鏡の国ではアリスは鏡像異性体なので、食べたものを消化できない」というものがある。

理系とかSF者とかって、こんなことばっかり考えて生きてるのな。
もう、宿命みたいなものだからしょうがないな。

さて、夢の中で鏡像異性体になった僕はというと、「意外と生きていけるな。普段の生活をする分には問題ないし。ただ、食事は専用のものを用意しないといけないな。代謝系は大丈夫だろうか。摂取と排泄と、排泄したものは流してよいのだろうか」などといった感想を持った。

同時に思ったのが、「今のうちの息子も、こんな感じなのかもしれんな」ということだった。

いくつかサポートは必要だけれど、社会生活を送ることはできる。
だからどこかに閉じ込めたりする必要もないし、一緒にできることは一緒にやればいい。
言葉は通じないけれど、文脈の共有はできており、わりと意思疎通はなんとかなったりする。ていうか、子供たちは思ったより息子とコミュニケーションを成立させている。

そんなものなのかもしれない。
少なくとも、息子自身がその程度に思ってくれるような成長のしかたや、環境の作り方ができたらよいなと思う。

(2016年12月21日記)


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