【音楽分析】夢追い虫(スピッツ)のライブVer
この曲は自分の中でもかなり大好きな曲で過去にもカヴァーしていた。
普段滅多にライブでやらないが、SPITZ 30th ANNIVERSARY TOUR"THIRTY30FIFTY50" というBlu-rayに収録されている。
...とにかく隙がない。第一印象として、草野マサムネのギターが思っていた以上に歪んでいた。CD音源よりもかなり激しい。
そして崎山さん(Dr)のドラムパターンが結構豊富。イントロで8ビートのライドを刻み、歌が入れば瞬時に16分のハイハットに変わる。
スネアのゴーストノート、よくよく聞いてみればイントロとAメロでかなり共通している。ここはカヴァーの段階でもっと聞くべきだった。全部同じにしてしまっている。
そしてサビでライドの8ビートに戻っている。あとどのパートでも共通だが、オカズの種類が恐ろしいほど豊富。裏でライドを叩くなど。
ギターソロからの展開
特筆すべきはここから。ギターソロが終わりBメロに入るのだが、ここでマサムネのギターがなくなってギターが1本となり、全体的に音圧が減る。
だけど聞いてみると、どうやらマサムネの切ないボーカルにフォーカスしているように聞こえる。
そしてマサムネが歌に集中している素振りを見せている。なので歌声がパワーアップしているように聞こえるのだ。
いや、声量的ではなく、より感情がこもり切なさが増したように聞こえる。思わずこちらが感情移入させられそうなくらい。
そしてここで落ちサビ。この静かなところに合わせるように計算して、Bメロのギターやドラムなどバックの音量を減らしているように聞こえるのである。そう、マサムネの歌を際立たせるために。
そしてサビで元の勢いが復活。カッコよさと切なさの両端を兼ね備えたVerとも言えるだろう。
ただただ感服する。
...とまぁ今回はこんな感じで普段聴いてる曲のどういう箇所が良いかを言語化してみた。笑 こういう記事もありだろう。
ヒビロック