見出し画像

パンクロックで元気付けられた話。

久々にライブ参戦をした。オレの大好きなメロコアバンド、Dizzy Sunfist主催のSUNNY CIRCUSだ。

実は去年から2年連続参戦である。1年前の様子はこちらの記事にまとめているのでよかったら見てほしい。

2年連続でフェス

このフェスは全体的にオレの好きなバンドも多く、かなり激アツである。おまけに屋内ということで、野外フェスみたいに日差しが照りつけるので体調的にまだマシであろう。そんなわけでオレにとって良いフェスだと考えたので今年も参加しようと考えた。

そもそもライブ自体がすごく久々である。今年は転職やら引っ越しもあってしばらくライブに行けていない。しかも最近新しい環境に馴染めなかったりなどメンタル的に落ち目でもあり、音楽パワーが足りていない。

しかし、1組目HAWAIIAN6の音を聞いて、それが一気に吹き飛んだような気がした。後ろの方でポテトやチョリソーをおつまみにビール飲みながら見ていたが、すでに気分は高揚していた。

忘れかけていた音楽の力を今日もう一度取り戻したような、そんな気がした。

SHAKALABITSにどハマり!!

そして今日の本命の一つであるSHAKALABITS。この人らが良過ぎた...!

調べたところ2017年の活動休止を経てメンバーは今と昔でだいぶ変わっているようだが、とにかくバンド全体の演奏もテンションも動きもキレキレだった。

特にベースが凄過ぎた...!ハイエンド系の5弦ベースっぽかったが、実際音聞いてとんでもなかった。めちゃくちゃフレット移動しまくってたのだが、あれほどハイフレットの音を出しても安定してバンドサウンドを支えていた。...凄すぎる!ハイテンションさも含めてスピッツの田村さんを思わせた。

そういえば、最後の曲。むちゃくちゃ良かった!!(後で調べたらCOMEBACK ANYTIMEらしい)

最初ギターがエモいコード進行でストロークしてて、途中でボーカルの人がハーモニカで合わせていく曲。すごい激しい曲なんだけど、あまりに良過ぎて涙目になってしまった。今後も気になってきたな、シャカラビ。

Drが凄すぎたlocofrank

locofrank。2階席からドラムだけをずっと見ていた。とにかくエグ過ぎる...。安定感すごいし、変な動きしてても一切違和感を感じさせない。自分が最近ドラムを始めたせいか、あまりに凄過ぎるように見える。

そういえば、本当にみたいバンドであれば1Fのアリーナに行きがちだが、奥のドラムをじっくり見るならむしろ2Fスペースの方がいいのかもしれない。

また上からオーディエンスが盛り上がっている姿も見れる。個人的にこういう観客がダイブしたりモッシュしたりするのを眺めるのも結構好きだったりする。こっちまで嬉しい気分が伝わってくる。

1年前のデジャヴ

さてSHANK。実は早川尚樹(Dr)が加入して新しくなってからの新体制では初である。なんか...前よりめっちゃ上手いというか、安定感がましたイメージ。すげぇかっこよかった。

SHANKというと、去年参戦した時に人生で唯一のダイブをした。去年の記事にも書いたが、財布を落とし無くしかけたというアクシデントがあった。(結局無事に見つかったが)

ただ、あの記事には書かなかったが、"実はあの時同時に過去に負った左肩の脱臼を再発してしまうのではないか?" という恐怖心も抱いていた。幸いあの当時はなんともなかったが。なのであれ以降ダイブできない体であることが判明した。

あとSHANKが出番の時の一連の流れがなんとなく去年と共通する点が多かった。

  • SHANKの出番が後ろの方

  • 見る前にクロークで荷物を預ける

  • ダイブした曲が去年と同じ位置のセトリに来た

これだけ去年と同じことが続いていればジンクスを感じてしまうかもしれないが、財布は無事だし脱臼もしていない。やはり無理は禁物だな。

音楽でラブアンドピース

一つ感動する場面があった。locofrankのBaとThe BONEZのジェシーが明日誕生日という話をBaの庵原がして、おめでとうという気持ちを込めてWake up Callを演奏をしていてギターソロに移る時、なんとジェシーが舞台袖から出てきて庵原と松崎(Gt)に抱きついてチューしてた。

…なんか、ちょっと感動したな。少しだけ音楽でラブアンドピースを感じた、そんな瞬間だった。

熱中症の危険性

ここであまりにしんどかったので一旦退場。

残るはThe BONEZとDizzy Sunfistの2ステージ。残念だがここで一度近くのガストに逃げ込んだ。

このままでは命に関わる。晩御飯の時間なので軽く食事をしたが、お腹空いているはずなのにしばらく食べる気すら起こらなかった。正直熱中症の恐怖も少し感じた。

Dizzy Sunfistの魅力的なステージ

しばらく時間を置いてなんとか回復した。さて戻ってきてDizzy Sunfist。

今日のライブでオレは3度ほど泣かされた。

  • 一つ目がSHAKALABBITSの最後の曲。

  • 二つ目がSHANKの演奏中にジェシーが感極まってメンバーにハグしてキスした。

  • そして三つ目がDizzy Sunfistの演奏中ずっと。

あの3人が楽しそうに演奏している姿見てるだけで泣けてくるのだ。普段好き好んで聞いているYestadayのベースが死ぬほどカッコよかったり、何より3ピースバンドで気になる、リードギターフレーズを弾いてる時の音圧のスカスカ感がいつもより感じられなかった。これは凄過ぎる。

あの時は2FでGt側で見ていて、ゴリラホールの音響だろうかあの3人の実力だろうか?とにかく、凄くいい感じの音量バランスだった。今まで聞いてきた3ピースのバンドサウンドで良かったかもしれない。

音楽で前を向くことができた

今まで仕事仕事で鬱屈としていた気持ちが、今日久々のライブにて一気に晴れたように思えた。今日という思い出が、俺の音楽ライフの支えになってくれるようなそんな予感がした。

あの人たちを見てると思う。前にHarborlineで出した新曲、サニーデイの世界観を決める時に、"夏フェスでカッコいいバンドに憧れて自分もああなりたい" っていうシーンを相方は想像していた。

確かにそういう気持ちはすごくアツいしカッコいい。大学時代のオレなら間違いなくそうだな。ついこの前までも多分そう。

ただ、今日見て思ったのはそういう"自分もあの人たちを追いかけよう" 的な気持ちだけじゃなくて、空虚な日々を過ごしてて鬱屈した気持ちが晴れて、明日から頑張ろうっていう希望を感じられた。

だから、オレの中でいい青臭い感情が少しずつ消えていった気がした。一見ネガティブな表現に見えるだろうけど、一方で物事って単純なのかもしれない。"カッコいい演奏を見て元気が出た"、それだけでいいんじゃないかって思う。

出演者たちの見えない挫折

また最近作曲を始めて思うことがある。出演しているバンドを見るたびにこの人たちの苦労は計り知れないんだろうなって。

一見楽しそうに明るく振る舞っているメンバーでも、ここまでたどり着くのに幾度とないほどの挫折も体験してきたんだろうって想像する。観客が見てきた姿はステージ上ということで我々は明るい面しか見ていないが、そこに行き着くまでの陰は計り知れない。それこそ馬鹿にされたり死ぬほど怒られたり崖っぷちな出来事なんてかなり遭遇してきたんだろう。

オレがあいまいな歌声というアルバムをリリースする時でさえも、3年がかりであれほど試行錯誤して完成させた。だけど昨日見てきた全バンドなんて、作品数で言えば当然自分よりも遥かに多いし、ライブ経験だって恐ろしいほど積んでいる。

そう、オレがDTMでオリジナル曲を作り始めてからというもの、僭越ながら自分自身の活動量とライブに出演しているバンドの活動量を比べるようになった。

あれほどたくさんの曲をあのクォリティで、しかも生演奏であそこまでカッコよく観客を魅了させられるなんて…、いかにその壁が厚いかを思い知らされた。

これはおそらく自分なりにYoutubeとかブログ、ラジオにサブスク配信などさまざまなコンテンツを設立して活動しているという自覚を持っているからこそ湧き上がる感情なのだろうとも思う。そう考えれば、確かに壁は恐ろしいほど厚いけれどなんか燃えてくる。上等じゃないか、一度与えられたチャンス。やれるところまでやっているよ。

取り敢えず、昨日はいい日になった。Dizzy Sunfist改め出演者の皆さんここまでオレをアツくして下さってありがとうございました。

ヒビロック