ロックフェスの下火について思うこと。
この前何気なく観たロックフェスに関する動画がすごく興味深かった。
前々からオレ個人のフェスに対する考えにも沿った内容なので、これを機にせっかくなのでオレのフェスに関する考えについて述べていきたい。
2024年はパーティの終わり
この動画の内容については、世界的に観て最近のロックフェスが下火の傾向にあるということを大前提に、それをさまざまな観点で紐解いていくということである。
上の動画の一つ気になったところとして、アンダーガード問題とコロナ後の反動についてである。
(それぞれ5:58、7:40から語ってます)
ライブミュージック業界では、コロナ明けの2021〜22年でかつてないほどの盛り上がりを見せたが、2024年は、"パーティの終わりを告げた年" と表現している。
しかしこれに関してオレは物申したい。
偏ったジャンルのフェスがうまく行きやすい?
例えばメタルやパンクなど特定のジャンルに偏ったフェスは、サマソニやフジロック、ロッキンなど幅広い層よりもチケットの売れがいいと分析している。
これがサマソニやロッキンなどのフェスであれば、ヘッドライナー以外の出演者(アンダーカード)は色々なジャンルのアーティストが来るということで、1度のフェスで見たいものも限られてくる。
それもあってかなかなか思うような売れ行きになりにくいので、ジャンルに偏ったフェスであれば上手く行きやすいと動画では語っている。
日本のフェスはパンク・ラウド系のフェスが多い
さて、この理論で言えば、日本のロックフェスというとメロコア・パンクフェス系が多いので、まだまだパーティの終わりと決めつけるのは早くなかろうか?
確かにロックインジャパンやサマソニ、フジロックなどジャンル多様な大規模なフェスもある。
しかしオレの見てきた限りだと、大規模なフェスの中にもラウドロックよりのバンドやメロコア・パンク系のバンドが主催して行っているフェスも数多く存在する。それこそ、
YON FES(フォーリミ)
京都大作戦(10-FEET)
DEAD POP FES(SiM)
BLASE UP(SHANK)
ポルノ超特急(ロットン)
HaziketeMazare(ヘイスミ)
SUNNY CIRCUS(Dizzy Sunfist)
などアーティスト主体で立ち上げているフェスが日本で山ほどある。(もっとあるかも...)これらの他にもNUMBER SHOT、SkyjamboreeにRADIO CRAZYなどラジオ局主催のフェスもわんさかある。
そして、そのほとんどがジャンルで言えばラウド系ロックやメロコア・パンク系などそれに近しいバンドが多いので、先ほどのアンダーガード問題で触れたジャンルが偏っている条件を満たす。
出演者同士の仲の良さがフェスの活性化に繋がってる?
それだけではない、これは日本だけの文化かもしれないが、結構バンドメンバー同士仲が良く、今回自分のフェス出演したからじゃあ次相手のフェス出演するという、そういあ信頼関係が観客の立場からでもすごく見えてくる。
ただライブ上で仲良く見せてるだけかと言えばそうでもない。インスタのストーリーなど見てると、バンドマン同士が一緒に飲みにいったり釣りやスポーツしてたりなど、まるで大学生の青春を見ているようだった。
そういう何気ないプライベートな交流が、お互いの主催であるフェスの活性化につながっているんじゃないかなって個人的に思う。
なので、サマソニやロッキンなど大規模なフェスは置いといて、こういうメロコア界隈のフェスに関しては先ほどのノットフェス同様、しばらくは熱が収まる気配はないと思っている。
(むしろオレは今後メロコア・パンクブームが、90年代のV系ブームのような感じで巻き起こるとさえ期待している笑)
地球温暖化というジレンマ
他にもフェスの売れ行きが悪いのは、動画のコメ欄にも書かれているが、暑さの問題もある。
オレは今年10-FEET主催の京都大作戦には行かなかったが、Dizzy Sunfist主催のサニーサーカスには行った。この両者の違いは、屋外か屋内ということ。
単純に地球温暖化によって年々暑くなっていく気候と観客の体調面を考えれば、"野外" でライブをやること自体そろそろ限界があるんじゃないか?って思ってる。
気温や気候というのはコントロールできるものではないので、もう仕方ないと割り切るしかないだろう。
なので、本当に客を見込みたいのであれば、できる限り屋内で暑さ対策も考えてやった方が、安全に楽しめると思うのでより多く客を見込めるのではないかと推測する。
まぁフェスがどれほど下火になろうと、オレはフェスを通じて知らないバンドと出会いたいので、フェス通いは辞められないとは思うがね。
ヒビロック