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2025/2/22 GLAY LUNA SEA対バンin 東京ドーム

この3連休の前半はとにかく怒涛の日々だった...。なので2日間を日記形式で書こうと思う。

まず1日目。この日は東京まで遠征してGLAYとLUNA SEAの対バンを見た‼︎

もうこれは念願と言っていい。オレが高校時代から好きな2バンドが共演するなんて凄すぎる。対バン自体も99年以来だし。数少ない遠征の手札を切ってまで観にいったのだ。

先攻:GLAY。

さてここからはライブの内容について触れていく。トップバッターはGLAY。

いきなりWET DREAMは度肝抜かれた...!!確かインタビューで今日は王道セトリで行くと聞いた気がするが...まさかだ。

んで、この曲ONE LOVEというアルバムの2曲目でその次曲、嫉妬につながって終わる。ということは、この流れで嫉妬来るんじゃね?!ってちょっと期待してしまった。まぁ違ったけど。

大きな会場でのGLAYは意外にも初

次、MERMAID。多分この曲も多分初めて聞くかもしれない。

ふと気づいたが、東京ドームっていうでかい会場でGLAYを見るのって意外とないし、そもそも普段見るのってアリーナツアーばかりだからこういう大型ライブに行くこと自体なかったかもしれない。何万人もの野外ライブとかね。

なので、実は王道セトリの中で聞いたことのない曲が多いかもしれないって思った。

その次、サバイバル。これもライブ映像とかだと結構観てるけど、実際聞く機会って意外とないのでは?そして、サバイバルのアウトロと口唇のイントロが繋がったバージョンの流れ!!アツすぎる...!これもう完全にGLAYのペースだなこりゃ。ある意味、後のLUNA SEAが楽しみになってくるぞ。

当初、GLAYはGLAYらしく面白路線で行くのかなって予想していた。TERU語録でお馴染み、スレイブ(LUNA SEAファンの総称)ならぬグレイブの皆さん発言も飛び出すんちゃうかってくらい。

だけど振り返ってみれば、意外とMCも真面目路線だったように思えた。やはりLUNA SEAを意識しているからだろうか?

30代になって聴くpure soul

この次、pure soul。エグかった。31になって生で聴くもんちゃうホンマに。それくらい感動した。この曲、TAKUROくん作曲なんだけど27の頃に仕上げたのがまた感慨深い。それほど、波瀾万丈な人生を歩んできたんだろう。

今のオレからすれば、ギターソロ終わりの歌詞、

"夜明け前1人で高速を走った
過ぎゆく景色 季節思い全てを超えてみたくて"

が一番沁みる。

季節を越えるってことは、例えば今は冬だけど乗り越えて春、乗り越えて夏って意味になると思われる。

オレ自身仕事とかでも今までスパッと辞めて転職活動を繰り返したので、年齢的にも一つの職できっちり続けていきたい。

続けていくために1日1日を精一杯生きてしんどい仕事を乗り越えて行った延長線上が季節を越えるってことに繋がるんだと思う。そんなことをTERUの歌声聴いて考えてたら涙がとまらなくなった。本当にタイトル通り魂の一曲だわ。

GLAY後半戦

その次のHOWEVERへの流れも良かった。立場的にpure soulと表裏一体的な立ち位置なので、相性が良い。この曲聞いてると、本当にTERUの歌声すごいって思う。

そう言えば、ラスサビの"幼さの残るその声を" の箇所だけファルセット使ってたけど、それだけでだいぶ感じが変わったように思える。

TERUといえばひたすら地声で張り上げてうたうイメージだけど、hydeに影響されてファルセットも勉強してる的なことも雑誌で書いてあったので、あのファルセットは多分わざとそうしたように思えた。普段聞いてるだけに、また違った雰囲気に捉えられるのが面白いとおもった。

そして次の曲、月に祈る。しんみりとした2曲が続く中、激しい曲に移るんだけど、イントロだけ静かなこの曲を持ってくるとは賢いなと思った。違和感なく盛り上がる。

さてライブに戻って...、次はTHINK ABOUT MY DAUGHTER。これまた珍しい曲を。こうやって歌詞見ると結構ポップだなって思った。子育ての内容をすごく爽やかに書いていたと改めて気づいた。

続いて誘惑。これは定番だな。今やドラム叩くようになったので、すっかりドラムに注目するようになってしまったが。笑

最近アルバムからwhodunit。確かenhypenのボーカルとコラボしてたが、ラップパートもTERUが歌ってた。ここはアリーナツアーと変わりなしだったかも。TERUが歌っても割と違和感はなかった。途中でTERUがあの言葉を。

"ジーザス、ドンチューラヴミー?"

そしてここでLUNA SEA(JEJUS)カヴァーきた!!すごい、GLAY色に仕上がってる!HISASHIのギターでメインリフを聴けるなんてな...!とは言え1コーラスだけだったが。

その後のさよならはやさしくも良かった。演歌っぽい歌だが生で聴くと本当に胸に打たれる。アリーナツアーの時からそうだったな。

TERUが約束してくれた10年後

あっという間にラスト。この時、TERUが10年後またここに立ちたいみたいなことをおっしゃった。それはメンバー9人だけでなく来てくれたみんなもと言ってた。

オレは普段結構ネガティヴな性格だから、いつもいつも10年後なんて生きてる自信ないって本気で思ってた。どこかで早死にするかもしれないってね。

でも、なんかこの時のTERUの言葉を聞いてると一瞬だけ10年後も健やかに生きていけそうな、そんな気がして来た。だって、GLAYはいつだって有言実行なバンドだもんな。そう思わせるだけでスゴイよ、マジ。

そして贈られたのがBEAUTIFUL DREAMER。...ありがとうという言葉しか返せない。しかも背景の演出、憶えてる。2017年のSUMMERDELICSツアーの時のやつ。過去の曲で夢にまつわる歌詞ばかりがスクリーンに登場する。

この当時、まだライブでBEAUTIFUL DREAMER聴いたことなくて、いつか聴けたらなぁってずっと思ってた。そんな矢先に参加したツアーがSUMMERDELICSで、その時に初めてやってくれた。あの時こそ生きてて良かったとさえ思った。その時の演出が今日なされていたと言うわけである。

LUNA SEAとの対バンのラストでこれを持ってくるのはズルすぎるよ。この後にLUNA SEAがある事が信じられないくらい、満足しまくった。

後攻:LUNA SEA。

舞台は変わってLUNA SEA。初手からSTORM...。参りました。もうね、今までの全部吹っ飛んだ。それくらいのインパクト。めっちゃ好きな曲だし、初めて聴くしで...。

こうやって聴いてみると、LUNA SEAのリズム隊凄すぎる。特に真矢。最近ドラムに向き合あい始めてるからよくわかるんだけど、スネアの音がめちゃくちゃ気持ちいい。スネアというより、シェル系のパーツ全体だろうか。

ぶっちゃけ東京ドーム自体、お世辞にも音響はいいとは言い難い。今日も全体的にこもって聴こえてたし。そんな環境にも関わらずあれだけ気持ちのいいドラムを鳴らせるんだから、あの人の実力は相当なものだと思った。

2曲目Dejavuはもはや恒例。なんかどんなにセトリがマニアックな入りでも2曲目コレだとなんか安心する。

RYUICHIの声

さてLUNA SEAといえばこのライブの前にショート動画で隆ちゃんがどこかの公演で声が出なくなってイノランに慰められたシーンをみたので、実は隆ちゃんの声に関してはちょっと不安だった。実際発声障害ともニュースで見たような気がする。

ただ、今日聞く限りはそんなことも思わせないほどのクォリティであった。確かに、以前のチートじみた歌声ほどでなく所々庇ってた様子も見えたが、ただ思った以上にひどくはなかったしむしろ衰えを感じさせないほどであった。

さてライブに戻り、次はSHINE。これも聴けて嬉しかった...!原曲は98年以降ということで甘ったるい印象があるけど、やっぱり今の隆ちゃんの声に合っていると思う。ポップすぎないような感じが。この曲も本当に生で聴きたかったんだよ...。

DESIER。これは確か去年のカウントダウンライブでも聴いたんだけど、やっぱりめちゃくちゃカッコいいなぁ。SUGIZOの使うストラトっぽいギターであの曲かな?って察した。笑

IN SILENCE。ここら辺でStyle組が押し寄せて来た。イノランのアコギでラブソングと迷ったがこっちが来た。スギゾーの付点8分ディレイが生で聴くとめっちゃ綺麗だった。個人的に最後の方SUGIZOがコーラスする時に隆ちゃんと一緒のマイクで歌ってたのが良かった。ビートルズみたいな感じで。

インディーズ時代の曲

そしてこの次...、SERCH FOR REASON。INORANがフルアコでイントロのフレーズを引き出してまさか...?とは思ったが、本当にやるとは...。

噂には聴いていた。25年前の対バンの時、LUNA SEAがこの曲やってGLAYファンドン引きさせたみたいなことを笑まさか今回もやってくれるとは!!もちろんオレは喜んだ。

これ、生で聴くとサビの浮遊感がすごい一見おどろおどろしい曲のように見えるけど、サビがメチャクチャ美しい。インディーズの頃の隆ちゃんより今の隆ちゃんの声がむしろあっている。

この曲に関してはバケモンじみたシャウトもあるので、実は内心ヒヤヒヤしていた...。"無理しないでね" って感じで。そんな不安も杞憂だった。もう流石のパフォーマンスです...。流石に映像で見た時よりかは叫んでいなかったが、それでもえげつなかったよ。

その次I for you。ここまでGLAYで盛り上がってた人の中で結構LUNA SEAになると座って見ていた人が多かったけど、この曲だけは結構反応が良かったように思える。一方でオレは、もう結構盛り上がったのでこの曲だけは座らせてもらった...。

LUNA SEAのSOUL LOVE!!

そして次。なんと、今度はLUNA SEAがGLAYのSOUL LOVEをカヴァー‼︎これは正直かなりアツかった。SUGIZOが例のあのフレーズを弾いた瞬間、なんとも言えない感情になってしまった。

同じ曲でもリズム隊が違うとここまで曲の質感変わるんだって思った。Jのベースはめっちゃ重低音バキバキ鳴らしてて、真矢のドラムはアタック感強い感じ。これらが組み合わさって、何倍も迫力が増したように思える。

特筆すべきはやはりINORANのリードパート。SUGIZOがイントロのアルペジオ弾いていたので、途中までバッキング弾けばいいと思っていたんだろう。オレも違和感はあった。ただ途中でイノランが気付いたのか、ソロを弾き出した。

他にもソロを弾くパートは頻出するんだけど、そん時に自分を指差してたのが面白かった。あっ俺か!!みたいな感じで。ただ、昔インディーズ時代の曲、JUNKでINORANの速弾き映像を見たことはあるので結構かっこよく弾きこなしていて流石だと思った。

BELIEVE。ここで今までより隆ちゃんの声が甘くなっていたが、むしろそれがこの曲に最高にあってるようにも思われた。この曲自体、デビューまもない頃なんだけど、曲の内容も相まってか割と98年以降の曲と言われても違和感はない。それくらいのクォリティだった、今日のBELIEVEは。もちろんいい意味でね。

ラスト、ROSIER。やっぱこれだよねぇ。高校時代の衝撃が蘇る。Youtubeで何気なくPV見てたらあまりに凄すぎてそのままタワレコまで走っていってこの曲の収録されているアルバム、MOTHERを買いに行った。そう言えば、背景の薔薇の花びらが落ちてくる演出、カウントダウンライブでもあった気がするけどあれカッコよかったなぁ。

サビ終わりのJがセリフいうところ、すごい歓声だった。確かにかっこいいもんなぁあれ。ここからSUGIZOソロに行く流れが本当にすごすぎるもん。

GLAYとLUNA SEAのセッションバンド

一旦本編終わり。少し長めのインタミをとってアンコール。ここからが本番だった。

2025年1月都内某所。ミーティングで、メンバー同士シャッフルして2組夢のバンドを作ろう的な議題が上がった。これは本当に願ってもなかった…!当初こういう企画を心底楽しみにしていたから。HISASHIの"俺最後に残るタイプだから..." ってリアクションが面白かった。そんなわけで組み合わせとやった曲は以下の通りになった。

テナシー『TRUE BLUE』
Vo.TERU
Gt.TAKURO
Gt.INORAN
Ba.J(ドラムはトシさん)

THE★BAND『BELOVED』
Vo.RYUICHI
Gt.SUGIZO
Gt.HISASHI
Ba.JIRO
Dr.真矢


テナシー&THE★BAND
『WISH』

テナシーは、GLAYが昔LUNA SEAのコピーやってた時にもともとヘナシーって名前でやってたけど確かダサすぎるからテに変えていたような気がする。

ごめん、これはね、笑った。マジで、99年に対バンした時のTERU語録、"グレイブの皆さん" 並に後世に残ると思った。変えるなら今ですよ!!ってTAKUROくんのフリがめちゃくちゃ面白かった笑

まぁそれはともかく、やった曲はTRUE BLUE。そう来たかーーって感じ。こうやって聴くと、TERUと隆ちゃんのボーカルスタイルの違いがよくわかる。詳しくは後述。

個人的にドラムの違いが面白かった。普段は真矢ということでものすごい勢いと音圧を感じたが、永井TOSHIさんが叩くことによってすごく滑らかさが出ているような感じがした。こういう普段と違った印象もセッションならではだろう。

そしてもう一つはTHE⭐︎BAND。確か隆ちゃんがシンプルにって感じでTHE BANDって考えたけど、真矢が星つけたいってことでこうなった。シンプルながらにいい名前だな。

曲はBELOVED。これ、最初SUGIZOがバイオリン持ったところから始まって...!セッションでまさかのバイオリン!?と思って、何かのフレーズを弾きだしたんだけど最初全然分からなかった。しばらく聴いてるうちに、あっ!!ってなった。BELOVEDのサビの歌メロである。マジで、美しすぎる..。

そしてSUGIZOがアコギに持ちかえた。隆ちゃんが歌うことによって、なんかより悲しさがましたようなそんな気がした。あの人はとことん丁寧に歌い上げるから、美しくまとまっている感じがした。

こうやってお互いのコラボバンドを聴いてると、それぞれのボーカリストとしての特徴をものすごく感じられた。

TERUのほうは声質的にいうと少しウエットな感じで、ここはやはり龍ちゃんと一番の違いなんだろうなって思う。他にもエンターテイナー的な振る舞いがうまいボーカリストなんだろう。例えばサビで一番観客が歌いたそうなところを瞬時に察知して合図を出すなど、そういうパフォーマンス的なところに長けている印象があった。

対して隆ちゃんは徹底的にお上品に美しく歌い上げる印象。まぁ選曲もあったのかもしれないが、原曲の魅力を豪華絢爛な方向に引き出していった感じ。原曲にある青春っぽい懐かしさとはまた違った魅力があった。

一応隆ちゃんもオーディエンスに歌わせてはいたが、やや歌わせるタイミングがぎこちなかったので、やらりここはTERUと違うところなんだなぁって認識させられた。

もちろん両者ともすごいし、決して優劣を付けたがってるわけではない。ただ、TRUE BLUEがよりアッパーに、BELOVEDがより美しくなったといった印象だろうか。

メンバー9人でWISH演奏

そしてトリ。メンバー9人全員でWISH。本当に本当に幸せな時間だった。隆ちゃんとTERUが楽しそうに歌ってたし、JとJIROちゃんがずっと肩組んでて、INORANとHISASHIが向い合ってギター弾いてて、TAKUROとSUGIZOもお互いかっこいいギターパフォーマンスを披露してて永井TOSHIさんと真矢のツインドラムも見れた。2000年前後、終幕を迎えたLUNA SEAに解散騒動のあったGLAYからは考えられないくらい和気藹々としまくっていた。本当に、長いこと続けていると見えてくる世界ってあるんだなって、あのステージを見て思った。

思い出に残るライブ

こうしてライブは幕を閉じた。当初、この二組が一緒のステージに立つことを知った時、居ても立ってもいられなかった。やはり東京ではあったものの、こんな一大イベントを逃すわけにはいかないと直感で感じた。

ぶっちゃけ昨年まで遠征しすぎて資金面がそろそろやばくなってきたので今年から一人旅を控えようと思っていたものの、このライブは遠征していく価値はある…と信じきっていた。なので数少ない遠征の手札をこのライブに注ぎ込んだ。

実際東京に行くこと自体久々なくらいだったんだけど、正直今日ばかりは本当に来てよかったと思う。普段色々思い悩んでいても、TERUの10年後を約束した姿やpure soulを聴いた時、WISHでの幸せに満ち溢れたステージを思い返すと希望と生きる糧をもらえる。

本当にGLAYとLUNA SEAを見つけてくれた高校時代のオレに改めて感謝したい。

ヒビロック