CARP DIARY 2019 5月17日 阪神7回戦~甲子園球場
勝 九里 1勝3敗
敗 西 3勝4敗
📝 打線は4回、西川のタイムリーで先制。しかし床田、西の両先発が好投し、試合は中盤までロースコアで展開する。そんな中迎えた6回、制球に狂いが生じ始めた床田は、四球絡みで満塁のピンチを招くと梅野、マルテにタイムリーを許して降板。1点のビハインドとなる。しかし粘る打線は8回、菊池涼、バティスタが西から連続タイムリーを放って逆転。追加点が欲しい9回は、打者11人の猛攻で一挙に7点を奪って勝負あり。終盤の鮮やかな攻撃で、チームは5連勝。今季初の単独2位に浮上した
🌟菊池涼が終盤の8・9回に貴重なタイムリー。8回は1死1・2塁から同点打。9回はダメ押し点が欲しい場面で、満塁から2点打を放って勝利をグッと引き寄せた。西は前回対戦で完封負けを喫した相手。この日も7回まで僅か1得点と、敗色が濃くなりつつあった。形勢逆転の端緒となる同点打は、まさしく値千金といっていいだろう。得点圏打率はリーグ1位。本人は「たまたま」と謙遜するが田中広、松山が不振を極める中、チームの大きな力となっていることは間違いない
🌟バティスタが4安打2打点と大活躍。打線の中で唯一、西に合っていた印象で、4回のチーム初ヒットは先制点へとつながった。8回にはここも西から、逆転のタイムリー。右腕の攻略法の肝について本人はこう語る
「(西は)変化球が多い。飛ぶ球種だけを狙った」(中国新聞)
ある程度の決め打ちがないと、凡打の山を築く結果となる。思い出されるのが4月7日。完封で西に移籍後初勝利を献上した際の、東出コーチの指摘だ
「漠然と打ちにいっていた。どの打席もやるかやられるかの集中力と責任感を持ってほしい」(中国新聞)
打席を迎えるに当たって打つべき球、そうでない球の整理を、今日のバティスタのように出来ていたのか。初回1死満塁の場面で、初球を引っ掛けて一ゴロ併殺打に倒れた、松山に対する叱咤の言葉だった。そして今、レギュラーの座を松山からバティスタが奪っていることは、この西との対戦を通じて読み解くことが出来るのかも知れない、そんな風にも思えてしまう。ただ、実はその松山も8回に代打で西に対峙し、逆転の端緒となる四球を選んでいる。負の相乗効果で不調をかこった4月前半から一転、もろもろがポジティブに回りだした打線が、防御率リーグトップの投手陣とともに、チームを上昇気流に乗せている
👍 九里が7回の1イニングを投げて無失点。直後に味方が逆転し、今季初勝利を挙げた。強気の内角攻めが好結果を生んだが、「あそこで勝負できないと」(中国新聞)と、本人は糸井に与えた四球を反省。それでも気持ちを全面に出した投球が、チームに良い流れをもたらしたことは間違いない。今季は開幕ローテーションに名を連ねたものの、未勝利のまま2軍に降格。すぐに昇格したが、まずは
中継ぎからの再スタートを余儀なくされている。とはいえ、ビハインドの状況で点差を維持出来るとなれば、チームとしては有り難い存在。信頼の積み重ねが、やがて先発復帰の道へとつながることも想像に難くない。まずはブルペンから。そしてその先に、昨年、あの優勝決定試合で魅せた快投を披露するステージが見えてくるはずだ