近代的なセンスのあるコミュニティをつくりたい!
しばらく公私ともに多忙を極め、ゆっくりnoteに投稿する余裕をなくしていました。新年を迎え少し時間もできたので、また思っていることを書いていこうと思います。
とはいえ、まとまったテーマを書くのは、まもなく配信予定のスコラ・コンサルトのメールニュース「年頭コラム」に譲るとして、今回は最近思ったこと、楽しみながらやっていることなど、ざっくばらんに書いてみたいと思います。
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昨年の12月中ごろ、私が住んでいる地域(城南五山のうちの一つ)の仲間である「近隣の地域世話人たち」が集まる会がありました。集まったのは全部で9人。コロナの影響でお休みにしていた恒例の地域雑談パーティーを、26日に「クリスマスパーティー」として開催しようということで、準備のために集まったのです。
当日の参加者は40人余。コロナ前は70人近く集まっていたのですが、今回はコロナの状況も踏まえて声をかけるのを少し控えめにしたからです。
■ご近所づきあいは面倒くさいだけでしょうか?
この雑談パーティーの目的はただ一つ。近所の人々が顔見知りになろう、立ち話ができるような関係性をあちこちにつくろう、というものです。大切なことですよね。都会に住んでいるということは、何もしないでいると近所づきあいなどほぼ生まれてこないことを意味していますから。
きっと個性豊かな素晴らしい人たちが周りにたくさんいるはずなのに、挨拶もせずお互い知らん顔したままで時が過ぎ去っていく。もったいないですね。
でも確かに、下手に近所づきあいを始めてしまうと、何かややこしい“うわさ話”の中に巻き込まれてしまうのではないか、という恐怖心を持つことは誰にでもあると思います。そんなこともあってか、まあ、余分なこと、面倒くさいことなどはしないほうがいい、ということになるわけです。
正直なところ、私の心の中にもそういう気持ちがありました。でも、それを吹っ切ることができたのは近所の仲間たちがいたからです。
プライバシーは大切にしながら、お互いに挨拶を交わし、立ち話ができる近隣のつきあいを増やそうというのが私たちの集まりです。そういう意味では、政治と宗教の話は基本的に持ち込まない。パーティーでも堅苦しい挨拶の言葉などはほぼなしです。セレモニーをやっているわけではないからです。だから雑談パーティーというのです。
いちばん好評なのは、居住地の地図を机の真ん中に置いて、お互いに「どこに住んでいるの?」と聞き合うことから雑談が始まるところです。話が弾んで、時間になり会を終了しようとしても席を立たない人が多いほどなのです。
■自分の周りに関心の輪を広げることがコミュニティづくりの第一歩
今回の集まりで、おもしろい提案がありました。「居住地にある道路に名前をつけよう」というものです。これを提案したのは、大手の広告代理店に勤める、仲間の中では若手(40代)のうちの一人です。
そういえば、確かに我が家に友人が訪ねてくるときも、ナビがあるにもかかわらず道に迷う人が意外に多かった、という記憶がよみがえります。皆も同じような思いをしていたようです。
いいですね。通りに名前があると。道に迷いにくくなるだけでなく、身近に感じられてなんだか嬉しい気分になる。それに、「みんなで一緒に名前を考えよう」というのはそれだけでも楽しそうです。
それに、すぐに未知の名前を決めようとするというよりも、こうしたことへ住民の多くが関心を持つプロセスに、より意味を感じます。自分の住んでいる地域に関心を持つ、というのはある意味でとても健全なことですよね。
確かに、住んでいる地域に関心など持たなくても暮らしていけるのが都会というものです。それに地域への関心というと、どうしても何か古臭い人間関係をイメージしてしまいますね。でも、プライバシーと個人を大切にしながら、仲間のコミュニティーをつくることができたら、災害などにも強いというのも間違いのないことです。
たとえば最近、消防車が何台か集まるような小さな事件がすぐ近所でありました。今ではそんな時でもLINEですぐに様々な情報が入ってきて、だいたい様子がわかるのが当たり前になっています。近所に何かあったとき、同じ地域に仲間がいるのはとても心強い、というのが実感です。
雑談パーティーの提案のように、居住地にある道路の名前を実際に決めるとなると、いろいろ手続き的なことも必要になってくるのだろうと思います。
しかし、大切なのは自分を取り巻く環境や周囲の人との触れ合いに住民の多くが関心を持つことです。こうしたことを通じて、本当の意味での自治が生まれていくのだと思います。
近代的なセンスのいいコミュニティがつくれるように、これからも仲間と一緒に動いていきたいと思っています。