唐揚げの話
こんばんは。今日もお疲れ様です。
唐揚げは好きですか?
私は大好きです。
特にカリカリのヤツ。
皮がカリッとして中はジューシー、
慌てて食べると上顎をヤケドしちゃうんですよねぇ。
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小学生の頃、2年生くらいかな。
兄弟と母とショッピングセンターに行って、
もう出るって時に、ゲームコーナーにいきたいとグズった。
末っ子のヤンチャ坊主(私)は、それは盛大にグズった。
とうとう折れた母が、500円をくれた。
その時の怒ったような、困ったような表情が
9歳の私にはよく理解できなかった。
でもとても悪いことをしたような、申し訳ない気持ちになって、せっかくのゲームも夢中にはなれなかった。
その帰りにファミレスに寄ったのだが、
なんか普通の定食を頼むのが申し訳なくなって、唐揚げの単品だけを頼んだ。
「それだけでいいの?」と母はいったが、
「お腹空いてないけ、いい」と答えた。
幼いながら、少しでも安いものを頼んで埋め合わせをしようとしたのだと思う。
人生初の罪滅ぼしである。
唐揚げがきてもなんかモジモジしていたが、
夜の窓越しに母親の笑顔が見えて、ホッとして
かぶりついた。
外がカリカリで中がジューシーな唐揚げ。
もちろん上顎はヤケドした。
似たような唐揚げを見るたびに、あの時のことを思い出す。
大切な思い出。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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