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「#悔しかったあの試合」試合後の帰りの車内

たまにはアウトプットがてら書かないとなーと思いつつなかなか書き始められないnoteを久しぶりに書きます。

今回は、お世話になっている方からエッセイコンテスト「#悔しかったあの試合」に参加してみたら?という良い機会を頂いたので、たまには過去のサッカー人生を振り返っていきます。

悔しかった試合はたくさん覚えている。でも、覚えているのは大体その試合の後の「車内」だ。

まずは、中学の高円宮杯東海大会。前半でチームメイトが2枚のイエローカードをもらって退場。10対11の数的不利の中何もできずに敗れた試合だった。

試合内容より、帰りのバスの中を鮮明に覚えている。

中学3年間の引退が決まった僕たちは、帰路のバスの中暗いムード。僕はバスに乗り込んでから、ひとりイヤホンをして今も好きでたまらないミスチルの「水上バス」という曲を何故か聞いていて、今でもその曲を聞くとバス車内の光景を思い出す。

今思えば、何か思い出に残る試合は必ず、その試合の前後で聞いていたミスチルの曲を覚えていて、その曲を聞くとたまにフッと試合を思い出す。ミスチルさん、これからも一生お世話になります。いつも大切な思い出のそばにいてくれて本当にありがとう。

話を戻すと、そんなバスの中、誰かは忘れたがチームメイトが何かの冗談を言い始め、そこからどんどん雰囲気が明るくなっていった。今考えれば、あたかもこれでもう一緒にサッカーができない自分たちがこの雰囲気のまま終わりたくないという気の利いた誰かの計らいだったのかもしれない。

試合会場の静岡から愛知にバスが向かい、その日の解散=チームの解散が近づくにつれて雰囲気が何故か明るくなり、バス車内でたくさん撮った写真が今も携帯のフォルダの中に残っている。写真っていいね。


次は、高校2年生の選手権愛知県大会ベスト8。

本当に誰もが認める近年の刈谷高校史上最強の世代でなぜか試合に出れていた僕は、この試合も何もできずにめちゃくちゃ上手かった先輩たちが引退していく中でただ泣いていた。

こちらも試合内容より、覚えているのは帰りの車内。試合を見に来てくれていた両親と家まで帰っている車で両親と色々な話をしていた。

「来年こそ絶対に選手権で全国に出たいから、あと1年間は勉強よりサッカーを優先したい。多分行きたい大学は受からないから、浪人させてくれ。」

そんな意味の分からないことを両親に頼んで、許してもらったのを覚えている。今思えば、そんなこと言い訳にせずに素直に勉強もサッカーも頑張るべきだった。


次は、高校3年生の選手権愛知県大会ベスト4。

中学のチームメイトが5人もいる相手の高校を倒した感動のベスト16、優勝候補を内容的に圧倒しPK戦の末勝った人生最高のベスト8。

トーナメントを進む試合の度に、試合後3年生のメンバー全員で温泉に行って色々と語り合っていたのが最高の思い出だ。

そして憧れの瑞穂運動場でのベスト4。

自分で言うのは恥ずかしいが中々に素晴らしい自分のアシストで先制した。しかし後半崩れて逆転され引退。

この試合も、たまに映像を振り返るがほとんどピッチ上の記憶はない。

チームメイトと試合を振り帰りながら一緒の電車で刈谷駅のマクドナルドへ向かい、そこで何故かポテトを爆食いしていた記憶は鮮明にある。

そんなくだらなくてめちゃくちゃ素敵な光景の記憶を、あの憧れた瑞穂運動場のピッチの上の景色にすり替えて欲しい気はしないでもないが、まあこのままでも良いだろう。


どの試合も、試合のシーンなどほとんど覚えておらず、覚えているのは試合後の景色と、それと共にあったミスチルの曲だけだ。

いつかまたサッカーで一生残る思い出を作れたら嬉しいなーなんて最近は思っています。

またサッカー始めようかな(笑)

@masahagiwara

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萩原雅之 / Mαsayuki Hagiwara
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