見出し画像

農業複業化プロジェクト2024メンバー募集。

農業複業化プロジェクトとは、長野県佐久市の休耕地を再生し、「米作りを基本に生きるチカラを育む」を掲げ、18名(2023年度現在)の多様なメンバーで、米や大豆など身近な農産物をつくっているプロジェクトです。今年度で4年目を迎え、米作りを土台に様々なスピンオフプロジェクトも派生し、活動がより広がっていっています。

活動を3年続けてきたメンバーにこのプロジェクトの価値について聞いてみました。

●価値観の近い能動的な仲間が得られる
●多様な人と相互補完ができる
●当たり前にあるものの価値再発見でき、暮らしを自分ごとにできる
●自分で作ることで、作ることに関して伝える側になれる
●生産者と消費者の融合した関係性が得られる
●農に触れることで感情や身体性の回復ができる、日常にも良い効果がある
●複業力と共給力、生きる力を磨くことができる

お米を作れるようになること以外にもさまざまな価値を感じていただけたことが嬉しです。要約して言い換えると、

多様で能動的な仲間と共に、複業力・共給力を自然の中で育むことで、安心安定を手に入れ、最新再生を繰り返し、人生の幸福度があがるプロジェクト

と言えると思います。僕自身、3年間取り組んでみて、体感しているところです。

プロジェクトの様子はこちらにマガジンを掲載していますので、のぞいてみていただければと思います。

今回、既存メンバーと相談し、若干名新規メンバーを募集することになり、本noteはその募集要項になります。


◆なぜ複業なのか?


「複業」とは、本業をいくつか持つことです。「副業」とあえて表現しなかったのは、単に副収入をもつだけではなく、お金以外の価値で、自分自身の人生においての大切な意味を持たせて欲しいからです。

さて、なぜ今回農業の複業化を選んだのか。

まず「食」は、生きていく上で必須な要素です。だからこそ100%ではなくても、自分で作れるようになりたいと感じている方は多いのではないでしょうか。

また「複業」は変化の激しい今の時代、特にローカルで豊かに生きていくために、必須になっていくと私達は考えているからです。

もう少し掘り下げてみます。

ここ数十年は良い企業に入って勤め上げることが安定した生活だったかもしれません。でも、それが崩れ始めているのは、特に若いみなさんは感じていると思います。更に、追い討ちをかけるのが超高齢化であり人口減少です。今まで当たり前だったインフラが維持できず、使いづらくなる、もしくはなくなる可能性もあるわけです。だからこそ、過度に国や行政に頼りすぎず、自分の暮らしは自分で創る意識が、これからローカルで生きていくには、大切だと思うのです。だからこそ、自分の暮らしを創造するための仕事をいくつか持つ、かつボランティアではなく「複業化」することが重要だと思っています。

ただ、何から何まで全部自分でやるは正直大変です。自分には向かないこともあると思います。だからこそコワーキングでありコミュニティのチカラが生きてきます。価値観を共有できる仲間とシェアしたらいいんです。また、いろんな技術や知恵を持った仲間と創ることで、新たな発見や価値を生み出すことにも繋がります。

「兼業農家とは違うの?」という声も聞こえてきそうですが、実態は兼業農家に近いかもしれません。ローカルでは複業という働き方は昔からありました。一つ、私たちの考える複業が違うのは、決して「食うため(副収入)」だけのための複業ではないということです。自分自身の暮らしが楽しく豊かなものにするため、複業をするのです。そのためには自分の内発的な動機からやりたいと思える複業を作っていくことが大切だと思っています。そしてそれが地域の未来のためになれば、なお良いですよね。

更には、こういった人が増えることは、リアルに生きる力を持つ人が増えることにつながるので、この過渡期である今を乗り切るための素地ができることに他ならず、本当の自助公助共助の土台を作ることにつながると思っています。

◆プロジェクトの土台は「米作り」

農業複業化の基本は「お米づくり」です。

食も多様化していますが、日本人にとっての主食はやはり「米」でしょう。そして保存もできますし、比較的張り付きで管理しなくても大丈夫なため、複業化するにはぴったりな素材でもあります。一人当たり米の年間消費量は約51キロ(令和2年度・農林水産省)と言われていますが、その計算で今回は10人分程度賄えるであろう田んぼを用意しました。

その田んぼで、米作りをイチから学び、自分の手で米を作れるようになることを目標にします。(2023年度は1人約35キロのお米が収穫できました)

また、比較的張り付きで管理が必要ないため、首都圏在住で、今後地方に拠点を持ちたい、または移住を考えている方にもご参加していただくことが可能です。

◆こんな人におすすめのプロジェクトです。

☑️ 自分で食べるお米は全部ではなくても、ある程度自分で作ってみたいと思っている方
☑️ ローカルでの暮らしを自分の手で作っていきたいと考えている方
☑️ 地方移住を考えており、せっかくならば農に触れたいと思っている方
☑ まさしくこれはらは複業だ!と思っていて、ローカルでマイクロビジネスをいくつか創り分かち合いながら楽しく豊かに暮らしていきたいと思っている方
☑ 米作りを通じ、多様なメンバーとつながりたい方

◆2024年度 年間スケジュール

※天候により日程が急遽変わることがありますのでご了承ください。

◆実施場所

長野県佐久市内山「うちやまコミュニティ農園」横の田んぼ

◆参加方法

原則現地での参加になります。
※ミーティングなどはオンラインになる場合もあります。

以下グーグルフォームよりお申込みください。
個別説明会(現地またはオンライン)のご案内をさせていただきます。
個別説明会にて双方合意のもとスタートととなります。

◆参加条件

☑️ 米作りを自分でできるようになりたいと思っている方
☑ プログラム日程の勉強会&実習日に原則参加できる方
☑️ 複業化することの意味や価値に共感していただける方
☑ お互いさまの精神で、他のメンバーのことを尊重できる方

◆プログラム内容

①米作りに関する一連の作業(畦作り、苗づくり、田植え、草刈りなどの管理、稲刈り脱穀、美味しくお米を食べる、次年度に向けた準備)を参加者と一緒に体験しながら学びます。

②SNSグループを活用した交流や学びの機会
講義内容や実習の様子は前年度以前の動画アーカイブがありますので、どうしても参加が出来なかった場合は視聴していただけるので、安心です。

③収穫したお米は山分け(使い道は自由、売っても自分で食べてもOK)

◆新規募集人数&参加費


<定員> 新規に3名程度
<費用> 60,000円/年(税抜)

 ※会費には、受講料、お米に関する農業資材、収穫したお米(会員で均等に分配)が含まれます。
 ※各自の交通費や農作業着、昼食や交流会の飲食費等は含まれておりませんのでご了承ください。

◆オプション

大豆の栽培をオプションで行っています。会費(3,900円/年・税抜)を追加でお支払いいただくことで参加可能です。参加希望の場合は、合わせてお申込みフォームよりお申し込みください。

◆講師

つながり自然農園 磯村聡

埼玉県川越市育ち。
子供のころから母親の実家である佐久市内山に度々訪れる。
ネイチャーガイドや自然体験施設で働いていたが、祖父の持つ田畑の担い手がいないことを聞き、それをきっかけに自分の生き方を考えるようになった。有機農家で研修したのち、佐久市へ引っ越す。農業経験がなく、ゼロからのスタートで10年が経過。自然環境を大事にしたいという思いもあり、自然に優しい持続可能な農業を実践している。また、農業・自然体験の提供や「うちやまコミュニティ農園」を共同運営しており、いろんな人が楽しみながら自然や農に触れ、交流できる場を創るべく活動している。

◆免責事項

☑災害等で継続が難しくなる場合や想定の収穫量を下回る可能性もあります。その場合でも受講料は返金できませんのでご了承ください。
☑しばらく使われていなかった田んぼや畑を再生し利用する場合がありますが、その場合初年度は平均的な収量は見込めませんのでご了承ください。(2024年度は予定なし)。耕作放棄地を農地として再生していく意図もありますので、ご理解のほどよろしくお願いします。


お申し込みはこちらのグーグルフォームより




いいなと思ったら応援しよう!