卓球界の話~若手が引っ張る卓球界~

 最近、こんなニュースを見た。どうやら卓球に新しくプロリーグが作られるとのこと。五輪ではメダルで湧いたスポーツ種目であるし、競技人口も多いイメージだったので、無かったのは意外だった。
 そういえば卓球で騒がれるのはいつも小学生前後のような子どもだし、これまでは大人で真剣にやっているような人は少なかったのかなぁとも推測する。では今はどうなのか?天才卓球少女と騒がれた福原愛も既に28歳。幼少期の福原愛に感化された年代の少年少女たちが力をつけてのし上がってきている状況なのではないか?成功したベンチャー企業に憧れて有望スタートアップが生まれていくようにだ。
 そこで気になったので日本の卓球の若手を調べてみると面白かったので投稿します。

U-18世代は日本最強?

U-18での世界卓球のランキング(2016年12月)を見ると以下のようになる
  【男子】            【女子】
1位 張本智和      日本    1位  伊藤美誠         日本
2位 CHO Seungmin    韓国    2位  平野美宇       日本
3位 NIU Guankai      中国    3位  浜本由惟           日本
4位 WANG Chuqin    日本    4位  早田ひな     日本
5位 ZHAO Zhaoyan  中国         5位  橋本帆乃香    日本
6位 JORGIC Darko   スロベニア  6位  加藤美優     日本
7位 木造勇人      日本     7位  CHOI Hyojoo  韓国 8位 RYUZAKI Tonin  日本     8位  塩見真希     日本
9位 安 宰賢      韓国     9位  WANG Manyu 中国
10位 YU Heyi      中国     10位 SOO Wai Yam  香港

男女ともに日本人がランキング10位以内に複数人入っている他、男女ともに一位は日本人である。女子の伊藤美誠さんは五輪で既に見た方も多いと思うが、男子の張本さんはどうだろう。
 彼は宮城県出身でまだ13歳というから驚きだ。このように日本には若い世代で世界で活躍しそうな人材が多くいる。

世界で通用する人材を育てる卓球の教育

 このような人材が育つ仕組みは何かあるのかを探ったところ、
卓球の若年層からの支持と「エリートアカデミー」の相乗効果にあるのかなぁと思う。
エリートアカデミーとは2008年に設立され中学1年から高校3年までを対象者として、長期に渡り集中的な指導を行いオリンピックで活躍できるトップアスリートを育成する。ものらしい。競技種目にはレスリング、卓球、フェンシング、飛込み、ライフル射撃がある。この中では最も若年層の競技人口が多い卓球が結果を出すのは順当かなと思う。内容としては
 トレーニングのサポートはもちろん学校教育のサポートもしてくれメンタルコーチなども専門家がついてくれるとのこと。卓球では中国人のコーチを呼び寄せ世界一基準の練習もできる。
 だが、ランキングを見ると必ずしもエリートアカデミー出身者がランキング上位ではない。これにも一種の競争意識が選手に働いている証拠かなと思っている。しのぎを削り合っている同期の何人か"だけ"がエリートアカデミーに行き特訓を受け、そこでは世界を目指した練習が行われ、そのライバルたちに勝つために国内の選手たちも結局は世界へ意識が向くのではないかと思う。

これからが本当の楽しみな卓球界

恥ずかしながら卓球界についてはほとんど知らなかった。月並みな言い方ではあるが卓球界の若きエースたちに期待したい。

 



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