保険営業よもやま話「10万円の臨時収入になった保険」
昨日、加入している保険会社から10万円振り込まれました。
しかも非課税です。
どういうことか、保険会社や商品名をぼやかしつつ説明してみようと思います。
わが子にかけている生命保険
皆さん、お子さんに保険はかけていますでしょうか?
我が家には小学2年生の娘がおります。
小学校入学前(というか、生まれてすぐ)に、いわゆる学資保険には加入しています。
そして、1歳~2歳の時に、医療保険にも加入しました。
それぞれ目的は以下の通りで、
進学するときの費用を積み立てる「学資保険」
万が一入院した際の費用保障(入院費だけでなく、付き添いで仕事を休むための収入のカバーのため)の「医療保険」
です。
で、私は保険屋さんなので、あの手この手で裏技的な保険を駆使しています。そのうちの一つが、15年間保障される、「特別損傷特約付き生存給付型定期保険」というものです。
学資保険と生存給付定期保険
生まれてからすぐに加入して、18歳とか20歳とかに積み立てたお金(掛け金)を払い戻してもらう保険が学資保険です。保険会社によってはこども保険とも呼ばれています。
積み立てなので、満期でほぼ100%返ってきますし、契約時点での金利が良かったら、+2~5%くらい増えて帰ってくることが多かったです。
2022年現在の市場金利は最悪ですので、今は加入しても元本割れて返ってくるという、とてつもなくもったいない保険です。
死亡保障や払い込み免除の特約を付帯して、保障を厚くする方法もありますが。普通に考えて、もったいないので他で積み立てたらいいと思います。銀行でスーパー定期とかしちゃった方がよっぽど良いんじゃないかと思っています。
学資保険にくらべて、ちょっとわかりにくいのが、生存給付定期保険です。
どんな保険かというと、基本は死亡保障の保険です。
満期時に、払い込んだ掛け金の70~90%くらい返ってくるという、これまた微妙な保険です。死亡保障に加入するなら、いっそのこと掛け捨ての保険に加入すれば、もっと掛け金は安く抑えられます。なぜわざわざ高い保険料を払ってまで生存給付型に加入しているのか。
特定損傷特約付帯
高くても生存給付型にしている理由は、この特定損傷特約を付帯しているからです。
現在小学2年生の娘ですが、スポーツが大好きです。当然、けがのリスクもあります。
自慢じゃないですが、自分も小学生の頃は骨折やら捻挫やらを繰り返しました。突き指しただけでも整形外科でレントゲンとってもらうと折れていた、なんてことも複数回あったと思います。
骨折・脱臼・腱断裂などがあった際に、定額10万円を給付されるという特約が、「特定損傷」という特約です。
今回は、子どもがケガして、念のために整形外科受診したら特定損傷の対象の診断名だったことから、10万円の給付を受けることが出来ました。
特定損傷特約付き生存給付型定期保険
呪文のように長い名前の生命保険商品ですが、今回の給付はこの保険に加入しているから得られた10万円でした。
なぜこれに入ったのか改めて説明します。
※金額はイメージです。
保険料(掛け金)が年間約9万円、15年間なので総払い込み保険料135万円
3年ごとに9万円の生存給付金、満期時には90万円の生存給付金が受け取れる内容です。
9万×4回+90万=126万円の給付なので、
126万/135万=返礼率93%(将来的に払い込んだ部分の93%が返ってくる計算)
となります。
今回、特定損傷特約から10万円給付を受けたので、
136万/135万=返礼率100.7%になりました。
つまり、骨折などのけがリスクが高い小学生のうちに加入していると、将来的に、元が取れる可能性がある保険なんです。
しかも、満期が15年後という事で、大学卒業するころにまとまった金額の返戻金も入るという設計です。
ニーズに合わせて加入すべし
というわけで、けがの保険やら入院の保険やら、いろいろなものに加入していますが、それぞれに目的がしっかりしていて、すべて把握して加入していると、こんな風にしっかり保障を受けることが可能となります。
オススメされるままに加入している保険があったら、その中身を一度確かめてみてください。案外、給付の対象になっていることもあるかもです。