夢の3文字。
昔から3文字の名前に憧れている。
下の名前の話だ。
僕の名前は4文字だ。
苗字が、とてもよくあるものなので、下の名前をもじったあだ名で呼ばれることがおおかったのだけれど、下の名前を完全体で呼ばれることに強い憧れがあった。
その点、3文字の名前は、憧れの的だ。
僕は響き的にも、呼ばれ方的にも、3文字がちょうどよいと思い込んでいる。
完全体で呼びやすい。
つばめ、かもめ、こだま。3文字でおさまりがいい。
お菓子のブランドを立ち上げるとき、元々考えていた名前が他にあった。
学生の頃に考えた店名で、なんとなくその名前にするんだろうなぁと3年前までは思っていた。
ある日、「3文字の名前に憧れがある。」と、Tsubame Coffeeの真由美さんに話したことがあって、「じゃあ、まさふでいいじゃん。」とふざけて笑い合っていた。僕の名前はまさふみで、そこから1文字とったののが『まさふ』。最初は冗談で言っていたけれど、意外と響き良くない?となって、試しに、画数なんかも調べてみたら、ひらがなも、カタカナも、アルファベットも、全て画数がとても良くて、それも気持ちを後押ししてくれて、翌月には開業届を出していた。
そう、masafu.の名付け親は真由美さんなのだ。
初めて東彼杵に来た時にInstagramにこんなことを書いていた。
“ここら辺に住めたらな、とか思ったり。ここら辺で、お店できたらな、とか思ったり。“
Sorrisorisoに来たときに、こう書いていて、それを書いた数ヶ月後には東彼杵に住んでいたし、3年経った今、まさしく、その場所でお店をやっている。
Tsubame Coffeeは、日常と非日常がちょうどよく混在する場所だなと思う。
日々のコーヒー、特別なお出かけのコーヒー。
オープンしてそんな場面をよく見かける。
僕はここ3年くらいしか知らないから、色々大変なことがたくさんあって今があると思うのだけれど、こう言う空間を何年も何年も続けることは、素晴らしいし、尊敬だ。
始めるのも難しいけれど、続けるのはもっと難しい。
毎朝お茶を飲む、毎日ストレッチをする、毎日早めに寝る、毎日お湯に浸かる。そんな風なことでも、続けるのって案外難しい。お店を、この空間を守り続けるって言うのは、すごいことだと思う。当たり前のことを当たり前にやること。当たり前に続けること。すごいことだと思う。
3年前のインスタに書いた言葉が現実になって、今がある。
せっかくこの場所にいるからと、Tsubame Coffeeのブレンドを使ったお菓子が2つある。
コーヒーゼリーと、ヴェリーヌのコーヒーゼリーティラミスだ。ツバメブレンド美味しさをダイレクトに味わえるコーヒーゼリー。マスカルポーネのコクと、コーヒーのクリームやゼリーがすごくマッチしたヴェリーヌ。どちらも、おすすめだ。
僕は上手くコーヒーが淹れられないから、どうしようと思っていたら、一緒に考えてくれて水出しのやり方まで教わった。ふざけながらも、いっつも一緒に考えてくれる。ここでお店をやれてよかったなとよく思う。
3文字の名前。
ここでお店をやること。
2つも夢が叶って、それは、真由美さんのおかげであるところが、すごく大きい。
大変なこともあるけれど、大切なmasafu.という看板を守れるように、続けていけるように、学びながら頑張りたいなと思う。