秋の怪談・あもじょとコツコツさん
私の家には2名ほど常連のお化けがいた。
祖母は小さい私をからかうのが好きで、何かとこの話で驚かせていた。
1人目は、長崎では有名な「あもじょ」。
「あもじょん、ずっぞ〜。(お化けが出るぞ。)」と日々、ビビらされていたわけだが。あもじょがどんなお化けなのかも知らない。
あもじょがお化けだと教えられた記憶もない。
結局今も昔も得体はしれないし、よく来ているのかも知れない。
でも、少なくとも怖くはなくなった。
もうひとりが、「コツコツさん」。
こちらは、秋冬限定だった記憶があって、寒くて風の強い夜に来訪する。
窓がカタカタッと揺れると、祖母がハッとしていうのだ。
「コツコツさんが来とらす!!」
なぜ幽霊にまで敬語だったのかよくわからないが、台所の窓が木枠で、そこによくいらっしゃる。ご丁寧にも、来訪の合図とともに。
肌寒くなると、コツコツさんの季節だ。東彼杵にも来てくれるだろうか。
きっと毎年近くまで来ていただろうに、私が忘れていたから、怒っているかも知れない。コツコツさんは我が家オリジナルだと思うが、両名とも、恐怖感はなかったし、それを話す大人の顔はいつもニヤついていた。多分そんなに怖い人ではないのだと思う。
10月になるとハロウィンがある。
この季節はかぼちゃスイーツをよく見るし、オレンジのものも街で目につく。
元々魔除けのために、仮装やランタンを作っていたようだ。
この季節に合わせて、かぼちゃスイーツが登場している。
かぼちゃプリンとかぼちゃのテリーヌ。
どちらも濃厚で、この季節ならではの美味しさだと思う。
魔除けのお菓子だが、昔話をしになら、少しだけ立ち寄ってくれてもいいなと思う。
【商品情報】
・かぼちゃプリン ¥400-
・テリーヌ(かぼちゃ) ¥300-