スポーツを通じた共生社会の実現
アンプティサッカー、皆さんはご存じでしょうか。
1 アンプティサッカーとの出会い
アンプティサッカーが、私にとって身近なスポーツとなったのは、加藤誠さん(FC九州バイラオール)との出会いがきっかけでした。
加藤さんとの出会い。
私が、スポーツ庁から大分県教育庁に戻る際の事務を担当していただいたのが当時、体育保健課にいた加藤さんでした。
残念な私は、やり取りをしているとき、加藤さんがアンプティサッカーの選手とは全く知りませんでした。
私が大分に戻った2017年4月、加藤さんは残念ながら他部署に異動。
たまたま異動先の課に知り合いの方がいて、その方と話をする中で、加藤さんがアンプティサッカーの選手ということを知った気がします。
2 練習場所の共有
その後、私は半年で県教育庁を退職。
2018年4月にジェイリースFCを立ち上げました。加藤さんとはSNSでつながっていたこともあり、クラブの活動が始まって、しばらくしてから加藤さんから連絡がありました。
内容は、私たちが練習で借りているグラウンドの空いたスペースで練習をさせてもらえないかとの相談でした。
アンプティサッカーはグラウンドが土だとクラッチが滑って危ないこと、人工芝のグラウンドを2~3人で借りるのは金銭的に厳しいこと等の話を聞き、念のため、関係者やグラウンドを借りている大分スポーツクラブ等に相談をし、7月31日から一緒に練習を開始しました(場所の共有)。
2019年度はあまり一緒に練習ができていませんが、写真は2019年9月27日。
みんなでスポーツを楽しむ景色、本当に好きです!!
ジェイリースFCを創設したのちに、私が取り組みたかったことの一つが、障がい者スポーツの普及・発展。
私は教員免許はあるものの、障がい者スポーツに関する資格を持っている訳ではないので、当時、障がい者スポーツに関わりたいと思っても、なかなか入り口が見つからない状態でした。
加藤さん、そして、アンプティサッカーとの出合いをきっかけに取り組みはじめたことがあります。
3 社員対象アンプティサッカー体験会
アンプティサッカーをみんなに知ってもらいたいこと、スポーツを通じた心のバリアフリーに取り組みたかったこと等から、加藤さんに相談し、2018年から、年1回、ジェイリースの社員対象にアンプティサッカー体験会を開催していただいています。
社員間の交流も深めることができ、本当にいい時間になっています。
2018年10月18日
2019年10月17日
4 アンプティサッカー体験会(子供対象)
そして、2019年度は、ジェイリースカップ(U-9)に参加した子供たちを対象に、ジェイリースカップの試合と並行をしながら、アンプティサッカー体験会を実施しました。
加藤さんや野間口さんは、決められた時間の中で、クラッチの本数もあり、運営面ではかなりご迷惑をおかけしてしまい申し訳なかったのですが、今年度も、ぜひ、ご協力をお願いしたいと思っています。新型コロナウイルス感染症の今後にもよりますが…。
子供たちにこのような機会を提供できたこと、自己満足の世界ですが、本当によかったと思っています。
ジェイリースカップが終わってから、少し、時間があったので、ジェイリースFCの選手たちとミニゲーム。
このような活動が珍しいものではなく、数年後には、当たり前になるよう、これからも取り組んでいきたいと思います。
障がい者スポーツの先進県でもある「大分県」だからこそ…。