![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96327774/rectangle_large_type_2_f1716102004c2fb49967bcb07ebe508c.png?width=1200)
【マスターデュエル】NR環境のススメ
こんにちは。真佐まつりです。
普段マスターデュエルの配信を週一くらいでやっています。
前回の記事、皆様にお褒め頂きましてうきうきしておりましたが、かなり時が経ってしまいました。
実は、この記事を書くのに苦労していたためです。
今回の内容は、私の愛する「NR環境」をべた褒めし、オススメする記事となります。
書く内容に悩み過ぎて頑張ってしまいました。
褒めるところが無いんじゃありません。逆です。
書くことが多すぎて、まとめるのに苦労しました。
読み辛いかとは思いますが、お付き合い頂けると幸いです。
NR環境とは
NR環境は、NR限定構築、N/Rレギュ、SRUR禁止構築とか色々な呼び名で呼ばれております。
この記事では、「NR環境」で統一したいと思います。
ルールは至ってシンプルです。
「MD(マスターデュエル)内で各カードについているレアリティ(N,R,SR,UR)のうち、メインデッキEXデッキ共にNとRのカードのみで戦う」です。
SRやURの高いカードには、基本的にデッキの根幹となるカードや強力なエースカードが集まっています。
よって、NR環境は普通の環境よりも不自由なデッキ構築を迫られる事になります。
そんなNR環境、なぜ私がオススメしたいのかというと、
次のような良い所があるからです!
安い
未開拓の領域が多い
普段見ないカードが使える
プレイングの練習になりやすい
相手とのレベルを合わせやすい
これらNR環境の良いところについて詳しく解説していきたいと思います。
そもそも遊戯王の面白さって?
![](https://assets.st-note.com/img/1674484950080-E44DrXKxrR.png?width=1200)
NR環境を褒めちぎる前に、そもそも私含め決闘者の皆様は、何が楽しくて遊戯王というゲームをしているのか整理しておきたいと思います。
遊戯王のモデルとなったと言われるMTG(マジック・ザ・ギャリング)では、ユーザーの遊び方に以下3つのような定義づけがなされています。
スパイク:マジックに困難な挑戦を求めるプレイヤー
ティミ―:マジックに楽しい体験を求めるプレイヤー
ジョニー:マジックで自己表現をしようとする創造力あふれるプレイヤー
遊戯王プレイヤーの皆様にも思い当たる節があると思います。
スパイクで思いつくのは、DCやランクマで切磋琢磨するプレイヤーの方々ですね。
ティミ―は、友達と会話しながら遊ぶのが楽しいとか、イベントデュエルで変わった遊び方をするのが楽しいとか、そういうプレイヤー。
ジョニーは、独自のコンボを編みだして自慢したり、環境に左右されず魂のデッキでランクマに挑んだりする人達ですね。
凄くざっくりした説明ですが、だいたいこんな感じです。
しかし、私はMDリリース当初からある課題について考えていました。
それは、「マスターデュエルがこのままでは飽きられてしまう!」という心配です。
皆様ご存知の通り、マスターデュエルはオンライン上のランクマッチが主流です。
本来紙の遊戯王であればできていた、対面の人と仲良くなって情報交換をしたり、変態カードを投げつけ合って遊んだり、デュエル後呑みに行ったりする楽しみが、マスターデュエルでは得られません。
それこそがカードゲームの本質だったはずなのに……(?)
これではティミ―、ジョニーのような決闘者は相手の反応を得られないまま、対面のガチデッキに自分のやりたい動きを抑制され続けるストレスに耐えきれず辞めてしまいます。
さらにスパイクのような決闘者も、ランクマッチに度々登場する「ガチデッキを握っただけの"にわか"(実際には志向が違うだけ)」に遭遇する事になります。間違ったプレイングや構築の相手とデュエルしたまま最高ランクに到達し、遊戯王の奥深さを堪能する前に他のゲームへ興味を移すでしょう。
そんな悩みを解消すべく、Youtube等で動画投稿者や配信者の方々が熱心に面白いデッキを紹介したり、新しいレギュレーションで大会を開催したり、プレイヤーの方々も非公式にCSを開いて遊ぶ場所も提供してくれています。
しかし正直なところ、非公式イベントの情報を集めて小規模のイベントに参加するような人は、熱心なオタク決闘者くらいなもので、多くのライト層は単純な紙束のしばき合いに飽きてしまうと考えています。
ライト層も楽しめて、スパイク・ティミ―・ジョニーの3人全員が満足できるコンテンツは無いのか!?!?!?
あります。「NR環境」です。
遊戯王というカードゲームの遊びの本質は、
研究:まだ見ぬ強いカードやコンボを誰よりも先に発見したり、仲間と情報共有して新しいデッキを開発したりする楽しみ。
競争:強さ、面白さ、エンタメ性で1番を目指す楽しみ。
ギャンブル:不利な状況でも運次第で逆転できる期待感、ドラマ性。
だと私は考えています。
ガチでもカジュアルでも、これらをいかに堪能できるかが、その環境の面白さだと言っても過言ではありません。
NR環境には、スパイク・ティミ―・ジョニーの3人が存分にこれらを堪能できる要素が詰まっています。
では、NR環境を始めるメリットについて1つずつ解説します。
メリット1:安い
![](https://assets.st-note.com/img/1674480385276-Uluevut0IX.png?width=1200)
あたりまえ体操。
MDはパックの排出率が基本的に以下のような感じです。
UR:2.5%
SR:7.5%
R :35%
N :55%
マスターデュエルは基本パックでカードを入手しますので、皆様の持っているカードの内約9割がNRのカードという事になります。
普段SRUR入りのデッキを組んでいる読者の皆様が、NRポイントが足りなくてデッキが組めないわけがありません!
(私はNR構築のし過ぎでポイント足りないのは内緒)
そしてカードが安いという事は、新しいデッキを組んで試しやすいという事でもあります。
これが、遊戯王の面白さの1つである「研究」の要素に非常に深く関わっています。
皆さんはランクマ環境で新しいデッキが流行った時に、それを実際に試したことはありますか?
多くの人は解説動画を観たりして概要だけ把握しているのではないでしょうか。少なくとも私はそうしています。なぜならお金が無いからです。遊戯王にお金を使いたくても、無い物は無いのです。
しかし、遊戯王をずっとやってきた身から言わせて頂きますと、本当は試さなくてはいけません。
実際にデッキを組んでみると、初動の細さ、キツイ誘発、入れてみたい汎用カード等々、外からは気付きにくい事がたくさんあります。
NR環境で流行っているカードなら、その日のうちに試すことができます。
それは、環境のカードをいち早く理解する事に繋がり、その分だけそのデッキを研究するプレイヤーが増えるということになります。
当然、自分が使っているカードへの対策もされやすくなります。
結果的に、自分もその対策の対策をする事になります。
デッキの質がどんどん上がっていきます。
プレイヤー人口が少ないのにも関わらず、個人で進める事ができる研究の速度が、環境全体の進化速度が、ランクマ環境の比じゃない程速くなるのです。
実際に、私の参加型配信を観に来てくれているNRプレイヤーの方々は、毎週それぞれの好みに合わせて違ったデッキを見せてくれます。
普通なら毎週新しいデッキを作るなんて相当な課金をしなくてはなりませんが、NR環境であれば簡単に達成する事ができます。
メリット2:未開拓の土地
![](https://assets.st-note.com/img/1674480913456-jMlgCBJi36.png?width=1200)
NR環境はMDリリースから始まったので歴史が浅く、正直プレイ人口も少ないです。
だから、未開拓のテーマ・カードが現状でも鬼のように沢山あります。
普段から遊戯王しかしていない私でも、全てを網羅する事は不可能です。
強いデッキは研究されやすいため、現環境のTier表を作れるくらいにはなりました。
しかし、環境外(だと思われる)のテーマやカードには手さえ付けられておらず、NRの大会もあまり開かれていない(今後は定期開催します)ので、実際のところどのテーマがどれくらいやれるか?までは曖昧なままです。
さらに、優秀な新規カードも毎月登場しています。
これはとても喜ばしい事ですが、最近はよくNR環境(主にTier2,3)を揺るがすような新規が登場します。
NRフェス以降だと《エクソシスター・アソフィール》や《オメガの裁き》、《補強要員》、「ラビュリンス」、「ヴェンデット」など。
毎回、NR環境の”常識”が変動していく様を、おそらくNRプレイヤー達は死ぬほどワクワクしながら体感していると思います。
これはなぜかというと、NR環境が紙(OCG)に存在しないからです。
当然ですが、ランクマ環境の新規が来る度に、皆さんは紙(OCG)の大会結果などを参考にしてデッキを組んでいる事と思います。
しかし、OCG環境の常識がNR環境には通用しません。
もちろんOCGで強いカードがNR環境でも強いのは変わりませんが、OCGで見向きもされなかったカードがNR環境で化けたりします。
OCGのデッキレシピも、大体はいわゆる”強いカード(SRURのカード)”を中心に構築されているので参考になりません。
NR環境では、誰もが自分でテキストを読んでデッキを組む必要があります。
NR環境では新規の実装の度に「どのカードがNRなのか???」が発表されるので、その度に有志が新デッキをその手で研究し、新しい常識を作っていきます。
この時の「この世で俺が1番最初に気付いた」感は、半端なく楽しいので皆さんにも味わってほしいです。
メリット3:普段見ないカードが”使える”
![](https://assets.st-note.com/img/1674481431501-T9w17O6R2u.png?width=1200)
皆さんの中に、ランクマッチで毎回当たる「”環境デッキ”」に飽き飽きしている人はいませんか?
本当なら「ガチデッキ」というのも、細かい工夫やバリエーションがあって非常に奥深いものです。
しかしランクマッチでは大勢が1つの記事や動画を参考にするので、似通った構築の相手と対戦する事が多くなります。
そんな時は、せめて自分だけでもと面白いデッキを組んでみようとするのですが、相手はガチデッキ。上手く組まれたデッキでない限り、簡単にワンキルされてしまいます。
しかし、NR環境は罠ビートが基本。
当然普段ランクマで見るような手札誘発や高性能なEXモンスターも存在せず、主力になるのは激流葬やスリーバーストショットドラゴン。
全く環境が異なります。
さらに、各プレイヤーが独自に考えたデッキを持参するので、「なにそれ!?」と言いたくなるようなカードと毎日出会うことができます。
さらに低速環境ということもあり、プレイングを意識すれば、ある程度は余裕をもってロマンコンボを狙いに行くこともできます。
あなたの好きなそのカードも、NR環境であれば実用的なカードになるかもしれません。
メリット4:プレイングの練習になる
![](https://assets.st-note.com/img/1674482187746-GiJ4Ed0wQi.png?width=1200)
ずっと言っているのですが、NR環境はランクマに比べて低速環境です。
1枚の強力なカードやギミックで戦況をひっくり返される事が、ランクマに比べて凄く少ないです。
よって、NR環境を遊ぶ際は
1枚1枚のアドバンテージをいかに生み出すか?
どうやって相手のLPを0にするか?
という遊戯王の基本を常に意識する必要があります。
それを自分の頭で考えて、長いゲームの中で何度も選択しなくてはならないため、非常にプレイングスキル・デッキ構築の技術が求められます。
カードパワーやドローをプレイングで埋められる要素が大きいのがNR環境です。
「コイントスに勝てるか」「《増殖するG》を握っているかどうか」で勝率が変わるランクマとは、1戦で学べる量に雲泥の差があります。
これがスパイク的な楽しみ方をする決闘者の方にも、NR環境をオススメできる理由です。
メリット5:デッキレベルが合いやすい
![](https://assets.st-note.com/img/1674482649793-wAhLAPFNmF.png?width=1200)
カジュアルな対戦でのメリットです。
NRデッキ同士の対戦は、上手い具合にお互いが満足してデュエルが終わりやすいです。
私はこれも低速環境が理由にあると思っています。
まず基本的に1枚初動のデッキがNR環境に存在しません。
あるとしても、メルフィー等のように、時間をかけてアドバンテージを得るようなカードになります。
そのため、罠でゆっくり戦うようなデッキや、妨害を薄くしてテーマの動きを安定させるデッキになっていきます。
その結果、初動+汎用罠の構えをする時に、多少引き運が悪くて手札が偏ったり、デッキが弱くて妨害が用意できなくても、デュエル序盤ではあまり差が生じないようになります。
そうしてターンを往復するにつれて、お互いのドローの質が均等化し、どんどん引き運による差が生じにくくなります。
そしてカードパワーが低いNR環境では、相手を封殺する程の手数の妨害を用意する事は困難ですし、逆にワンキルも困難です。いわゆる「なんでも無効」や結界像のような「置き物系妨害」カードもありません。
お互いに「相手のやりたい事」を観ながらデュエルする事が可能になります。
そして、1枚1枚のカードの特性を理解し、相手の戦術を読んで、デュエル全体の流れを掌握した決闘者が勝利するデュエルになりやすいです。
そんなお互いの”顔”が見えるようなデュエルは、最近のカジュアル対戦でもなかなかできないのではないでしょうか。
NR環境のデッキたち
さて、ここまでNR環境の良さを紹介してきましたが、最後にNR環境でも特にメジャーな、オススメデッキを紹介して終わろうと思います。
こちらの記事で他のNRデッキも大量に紹介していますので、興味が出た方は是非ご覧ください。
では紹介していきます。(星☆の数はおすすめ度です)
メタルフォーゼ ☆☆☆☆☆
メタルフォーゼは拡張性、強さともに最強の一角です。
NR大会環境でも活躍できるほどのポテンシャルを持ち、Kozmoや真竜など、他のテーマと組み合わせる事で様々な環境に対応します。
カジュアル用に使う場合でも、デメリットなしのペンデュラムスケールとセルフブレイク、セルフバウンスまでできて、おもしろコンボに使いたい独自の性能を持っています。
メガリス☆☆☆☆
NRメガリスの強さはNRフェスでも活躍していたので、皆さんご存知の通りですね。
このデッキの面白いところは、プレイングの研究にあります。
そこそこのNRデッキが相手なら無双するパワーがありますが、実はNRフェス以降も研究が進み、メガリスに勝てるNRデッキが開発されています。
そして大会に上がって来るようなデッキは大体がメガリス対策をしてきます。
しかし、それでもメガリスは見た目に反して器用なので、それらのメガリス対策を全てプレイングでケアし、最強の座を保持しています。
しかし、プレイヤーに求められる知識と判断が非常に多く、それに失敗するとたちまち成す術なく負けてしまうような、とてもピーキーなテーマです。
NR環境の最先端を網羅できている真の王者のみが、このメガリスを使いこなすことができるのです。
ラビュリンス☆☆☆☆
2022年12月、NRフェス以降に実装されたテーマです。その強さも折り紙付きで、罠ビートの中では破格の性能を誇ります。
このテーマの最大の特徴は、デッキの通常罠にアクセスできる事。
罠を主体とするデッキではまず候補に上がるほど汎用性が高く、《フェアーウェルカム・ラビュリンス》の発動条件となる悪魔族を主体とするテーマは、ラビュリンスの登場によって一斉に評価を上げました。
これは1番メジャーな【破械】と組み合わせた型です。
ファーニマル☆☆☆
《トイポット》と《ファーニマル・ウイング》のコンボによって、ドローソースとして利用する事ができます。さらにトイポットの効果で墓地が肥えていくので、手軽にデッキを掘りたい場合は重宝するテーマです。
テーマ内のカードで《融合》を手札に加えたり、《エッジインプ・シザー》と《デストーイ・マイスター》のコンボでクリッターを毎ターン特殊召喚したりと、汎用的なギミックに繋げる事もできます。
焔聖騎士☆☆☆
炎属性・戦士族のテーマですが、汎用的に戦士族をサポートする効果を持っています。戦士族をサーチしたり、戦闘耐性・対象耐性を付与したり。
また《焔聖騎士ローラン》は、汎用的にコンバットトリックに使いつつ、装備魔法のサーチまで行えるので、覚えておきたいカードとなっています。
NRのコミュニティ(遊び場)
こちらのDiscordサーバーでNR環境のプレイヤー達が集まり、自由に対戦募集やデッキの相談、雑談等で交流しています。
よろしければお気軽にご参加下さい。
おわりに
ここまで読んでくださいまして、本当にありがとうございました。
NR環境をもっとメジャーなゲームとして浸透させていく為、これからも情報発信していきたいと思います。
今後とも、応援のほどよろしくお願いいたします!
以上、真佐まつりでした。おつまつり!