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周りに誰も座ってくれなかった授業初日のこと。@アルゼンチン No.2
¡Hola! ¿Cómo andás?
こんにちは。ごきげんよう。Masacreです。
今日から新学期が始まりまして、
久々の満員電車に揺られながら学校へ行く日々に懐かしさを覚えた今日この頃です。
さて本日も元気に¡Arrancamos!
前回のおさらい
前回はアルゼンチンの大学事情やラ・プラタ大学のこと、
最後の方に初日の授業で起きた出来事について話しましたね。
今日もその続きから書いていこうと思います。
全てはハビエルのおかげ
そもそも、アルゼンチンの授業は相互議論方の授業だ。
言い換えるならば、教授が一つのテーマを生徒に問いかけ、学生が答えるという一連の流れが積み重なって授業が進んでいく。
つまり、所謂関心・意欲・態度みたいな評価項目はない。
自発的な発言や議論への参加が前提なのである。
発言する人は高評価という日本の常識は一切通用しない。
初日はこのカルチャーショックにかなり衝撃を受けた。
授業に参加していたのにも関わらず、目の前で授業の録画が流れているかのような感覚だった。
しかも参加すればいいという訳ではなく、もちろん毎週の課題がある。
主にはレポート作成(毎回500語くらい)か、個人・集団発表に向けた情報収集の報告であった。
この授業はこの両方があった。
初日の授業の宿題は、授業のレジュメを作り、それに対して意見を述べるというものだった。
そもそも、授業の内容も三割くらいしか理解できなかったのに、どうやってやればいいのだろうか、と半ば途方に暮れた。
ただ、誰かに聞いてヒントを得なければという気持ちに突き動かされ、一番近くに居た見ず知らずの男の子に話しかける。
彼がエストゥディアンテス・デ・ラプラタ(地元の超有名サッカーチーム:後で機会があれば紹介予定)のジャージを着ていたのでそれを皮切りに話しかけた。
「君、エストゥディアンテスのジャージ着てんじゃん。俺、ベロン(同クラブのレジェンド・元アルゼンチン代表)好きなんだよね。君の名前は?」
なんて具合である。
彼は「誰だこいつ?」という素振りは一切見せずに、教えてくれた。
「Me llamo Javier」ハビエルだよと。
彼の好きなチームの話をきっかけに、気づけば5分ほど話してた。
会話も盛り上がってきたので、肝心の授業は宿題のことを聞いた。
すると、
彼は一切嫌な顔をせずに事細かく教えてくれたのだ。
僕が拙い表現や語彙で話すこと(同じことを繰り返して聞くこともあった)にもしっかり答えてくれた。
さらに驚くことが。
例のハビエルと話していると、周りの学生が二、三人集まってきた。
彼らは大学一年生なのでこの授業で初めて顔を合わせたが、すぐに雑談を始めた。
(コミュニケーション力の違いをひしひしと感じる。)
すると、
僕にも出身やなぜアルゼンチンに来たのか、なんて話をしていたら、
遂にはワッツアップ(海外のLINEのようなもの)を交換するまでになった。
こんな感じでラ・プラタ大での初日は終わった。
兎にも角にも、ハビエル君には大・大・大感謝である。
思わぬ形で知り合いが増え、すごく安堵感を抱いたことを今でも覚えている。
絶望的かと思われた始まりだったが、話しかけるとすぐに教えてくれて、仲良くもなれる。
これがアルゼンチンの国民性の素晴らしさの1つであろう。
そんなことを身に沁みて感じた。
今日はここまで。
今回の記事には写真がないですが、次からは以前のように、アルゼンチンの姿を事細かく記していければいいなと。
それでは、次の記事でお会いしましょう。
¡Nos vemos!
Masacre