古典からの教え
週末は、久しぶりにデール・カーネギーの「人を動かす」を読みました。
きっかけは、澤円さんの音声配信で、この本が紹介されたことからです。
この書籍は、だいぶ前に購入して、一度、目を通したものの本棚の奥にしまったままでした。今回、改めて、読み直すと、自分に必要なことがあまりに多いのと、それと同時に、守・破・離の教えを思い出しました。
これは、千利休が提唱した考え方ですが、検索してみると、まず先人が突き詰めて行った美意識の型を学ぶことで、自分の美意識を拡張できるということでした。
伝統の形を、まず、徹底的に守り、それを深めながら、これまでの手法を破り、最後に、あらゆる形から離れて自由自在となる、その境地に立つことと、いうのは簡単ですが、行うのは、鍛錬を要します。
私は、伝統芸能が好きで、関連書籍を読んでいますが、お茶の歴史がそうであるように、芸能でも、長く続いているものは、みな、同じような哲学を元に、発展を続けているのだとも思いました。
このカーネギーの書籍も、ビジネス書では、古典に入ります。
長く読み継がれているものに宿る圧倒的な価値に気付きつつ、あらためて、「守」の段階から自分と向き合おうと思いました。