シュレーディンガーの犬「君の記憶の中に居たい」が良い
今日は最近いいなと思ったアイドルの曲について書きます。その曲とはシュレーディンガーの犬というグループの「君の記憶の中に居たい」という曲です。
シュレ犬のライブには何回か行ったことがあるのですが、最近初めてこの曲を生で聞いてなぜか頭に残っていたので家で聞いたらすっかりハマっちゃいました。この曲すごい懐かしさがあるんですよね。昔聞いてた曲にたぶん似てるんですけどその曲がなんの曲だったのかは思い出せていません。
この曲はアイドルがアイドルの想いを歌った曲だと分かります。それもオタクに向けて歌った曲です。君の記憶の中に居たいの君は自分のオタクです。
君と出逢って一年経って
本当はずっと
もうずっと怖くて
いつかは離れ離れ
想ってしまうの
最初の歌詞です。いいですね。
君と出逢って一年経つけどずっと怖い。その理由はいつか離れ離れになってしまうんじゃないかと想ってしまうから。
いやー最高ですね。僕も気づいたらシュレ犬に出逢って半年が経っていました。早いものです。
アイドルとオタクの世界では頻繁に人がいなくなり、入れ替わります。アイドルは卒業したり休業したり解雇されたり。オタクはオタ卒したり推し変したり。昨日までいた人が明日にはいないなんてことがザラにあります。
実際に、この曲を歌っているシュレ犬もこれまでにメンバーが3人辞めています。そして途中加入のメンバーが1人活動しています。この曲はそういう背景をもっているシュレ犬が歌うからこそいいんだと思います。これを他のグループが歌ってもリアリティもないしなんのことだか分からなくなります。
いつかは離れ離れになってしまう。それは自分がアイドルを辞めるからかもしれないしオタクが自分のオタクじゃなくなるからかもしれない。それが怖い。地下アイドルは本当にアイドルとオタクの距離が近くて現場数も多いので地上に比べたらすごい濃ゆい関係性だなといつも思います。それが急に離れ離れになるのは確かに怖いです。オタクからしたら推しの卒業ほど怖いものはありませんが、アイドル側ももしかしたらそれくらいオタクが離れるのを怖いと思っているのかもしれません。
いつまでも一緒
信じてたいよ
生きる理由がここにあるの
私じゃダメかな
次の歌詞です。出ました、いつまでも一緒だよ。僕には4年以上推しているアイドルがいるのですが、その4年以上の期間に、「ずっと応援してるよ」とか「いつまでも◯◯のオタクだからね」と言って消えていったオタクを何人も見てきました。だから僕はそういう言葉が嫌いです。
こういう言葉はアイドル側もオタクに言うことがあります。「ずっと私だけを見てて」とか「いつまでも私のオタクでいてね」とか。こんなこと言われたら嬉しくなりますが、本気にしても悲しい未来になることもあります。こんなこと言い合っていても結局は相手を信じることしかできません。
生きる理由がここにあるのの「ここ」はアイドルとかステージ上でしょう。オタクも推しが生き甲斐だったりしますが、アイドルもアイドルが生きている理由や意味だと思ってるのかもしれません。
私じゃダメかなも深く刺さりますね。最近次から次にめちゃくちゃ新しいアイドルグループができてアイドルの数もすごいことになっています。そんな中で自分を選んでもらうのはアイドルにとってなかなか難しいことです。しかも、推し変や推し増しされずに単推ししてもらうのは大変なことです。
(君にとって大勢いるアイドルの中で単推ししてくれるアイドルになるの)私じゃダメかな。
地下アイドル見てると、アイドルがオタク支えてるだけなんじゃなくてアイドルもオタクに支えられてるんだなと思うこともよくあります。シュレ犬とかもそんな雰囲気をとても感じます。
気付いたら1500字を超えてました。本当は一曲フルについてnote1本で書き切ろうと思ってたのですが、思いの外とても長くなってしまいました。触れたい歌詞がまだあるので今度続きを書こうと思います。
ぜひ聞いてみてください。
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