公開大捜索
昨日テレビをつけると公開大捜索という番組をしていた。番組内容としては、なんらかの原因で現在記憶を失っており保護されている人たちが彼らを知る人と再び会うことができるようにテレビで放送することにより情報を全国から得るというものだ。
番組に出てくる人によって記憶がどの程度あるかは違うので一人一人から事前に覚えていることを聞いて心当たりがありそうな場所などに行き、その様子も流すことで、より多くの正確な情報を全国の視聴者から電話を通じて得ようとしている。
僕はこの番組が好きなので、昨日も放送されていたことを知らず途中からの視聴になってしまったのは残念なことだった。
この番組をより興味深く見るために、毎回僕はTwitterで公開大捜索のハッシュタグがついたツイートも同時に見るようにしている。
そこではネットのすごさというものを思い知らされることが何度もある。ネットの方がテレビよりも情報の速度が速いので、番組に出ている人物の知り合いのところまですぐに情報がまわり、今番組に出ている本人に間違いないのではないかという投稿をいくつも見かけるのだ。
だが、当然ながらTwitter上には様々な感想が書かれている。1番目につくのはやはり、この人たちは本当に記憶喪失なのだろうか、嘘なんじゃないかという旨のツイートだ。
この答えはテレビサイドにしか、もっと言えば本人たちにしかわからない問題である。僕は今まで急に今までの記憶がなくなるという経験をしたことがないので実際のところそのようなことが本当にあるのかはわからないが、もしそんなことがあったらと思うとゾッとする。
そして、他にも定番のツイートというのがいくつかあるのだがその中から1つのツイートについて僕の意見を述べたい。
そのツイートというのは、
なんで今のこのご時世の中、スマホも身分証も持っていなかったのか。そんなのありえない。
というものである。
このツイートを見ると、一見その通りであると思うが、しかしよく考えてみてほしい。
この番組に出てくる人というのはそのような手がかりがまったくないからああして全国中に自分の姿を晒して、情報提供を求めているのだ。
記憶喪失になった人の中でもスマホや身分証を持っていたという場合もあるだろう。おそらくこの場合の方が多いと思われる。このような人たちはそれらから本人や家族等の情報を得ることができるので身元の問題としてはそこで解決するので、このような番組に出る必要はないのだ。
つまり、この番組に出る人たちには2つの条件があるのだ。
まずは、記憶喪失であること。
そして、スマホや身分証など自分や家族等に繋がる情報源をその時所持していなかったこと。
この2つの条件、特に2つ目の条件を満たしている場合の人のみがこの番組に出てくるのである。
したがって、上に挙げたようなツイートはナンセンスなのである。
次にこの番組が放送される時には、このことに気づき、上のようなツイートがされていないことを願う。
サポートお待ちしております^_^