見出し画像

突然の成長?その涙の訳

今回もきていただきありがとうございます、雅子です。

つい先月のある日の話。

大抵は夕飯を一緒に食べた後は、息子は別室の和室で自由にテレビを見て過ごします。私と主人は、リビングで過ごしています。

よく息子は、発達障害の個性でもあるのですが、独語と言う独り言をよく言います。うちの息子の特徴としては、自分の世界に入ってしまい、リラックスしてくると感情が出て、大きい声になります。

そんなある日、いつものごとく家事をある程度終わらせ、寝るだけの状態でテレビを各自で見ていたことです。ドンドン声が大きくなっていき、

『あーまた興奮してきたのか?そろそろ注意しないと外に響くな』と思ったのですが、どうも声がおかしい。騒いでるんじゃない?よく聞いてみると、

「ウオーーーーーーー!!!!!!!」

本気の叫び声でした。それでもいつもの興奮の奇声だと思う私は、注意をしようと和室に駆けつけると、そこで見た息子の光景は、意外なものでした。

テレビをつけてはいるのですが、画面は見ていない。クッションにうつ伏せて絶望するような泣き方をしているのです。

「???????どーした???」唖然としました。どこからか落ちたわけでもない。指を切ったというような緊急でもなさそうです。

まさかの理由に私が発した言葉

『お母さん!!!わあーーーーーーー!!!!!」

「だからどうした?怪我でもしたか?痛いんか?」

『おかあさん!!!死んだら、どうなるのーーー???僕、どうなるかわからんから、怖いんや!!!!』

お、おう?まさかの疑問に、私が息子に行ったのは、

「え?今頃?私が小学生の頃の疑問やん。まじか・・・(苦笑)」

そう学生の頃、死んだらどうなるかと眠れず考えたのは、小学4年生の頃でした。私はどうやって心の疑問にケリをつけたのか忘れましたが、親には相談しませんでした。

差し迫った病気を抱えているわけもなく、身体や精神に障害を抱えてもいなかったので、多分毎日のそれよりも大変な日常に、忙殺されたからかもしれません。あなたは覚えていますか?

それよりも考えたことありますか?

さあ、どう答えたものか。嘘はわかる程度のごまかしはきかない知的能力はある。大丈夫!何が大丈夫?ごまかさず、正直に言ったほうがいいな。

「あのさ、嘘は付きたくないから、正直にいう。100%人は死ぬよ。」

黙ってうなずく息子。涙は引っ込んだようだ。いつもなら、聴きたくない興味ない話には、目を剃らせる息子が目を合わせてくる。

『うん、でどうなるの?』

「みんな死んで、戻ってきた人いないから、わかんないよ。ごめん。ただいつかわからないけど、死ぬときは来る。」

『わかった』

「しいていうなら、怖くなくなる方法はあるよ。」

『あるの?どうしたらいいの?神様に頼むの?』

「いつ死んでもいいように、やりたいこと一生懸命やりなよ。明日の朝、起きれるかどうかなんかわからないんだから」

『なんで?病気でもないのに?起きれないことあるの?』

「お母さんが昔、一緒に働いていた人がね、また明日ね!!って別れたのに、次の日、来なくて連絡したら、朝起きてお味噌汁作った時に、キッチンで亡くなってた人がいる。

毎日事故で、日本で亡くなる人はどこかにいる。コロナでも、地震でも、亡くなる人もいる。その人達も自分が死ぬとは思ってなかったよ。

だからいつもどおり毎日の朝がくるのは奇跡なんだよ。ラッキーなんだよ」

倒れたり、動けなくなって、あーすればよかった!とか思っても遅いし、そんな時は「死にたくない!嫌だー!怖いー!」ってなると死ぬのが怖くなるよ。」

「やることやって、一生懸命生きてたら、怖くはないんだって。」

こんなことを言うことが精一杯でした。

それからしばらく彼は不安定でした。言葉にも敏感になり、負の言葉を口にすることは減りました。

ちょうどその頃に、精神科で定期的なカウンセリングがありました。いい機会なので、先生に質問してみなさいと言いました。

精神科の主治医の返事とは

まずは私の返答を伝えました。それを受けて主治医が言ったのは

「息子くん、お母さんの言う通り、先生にもわからん。ただな、考えるだけ無駄やし、考える時間がもったいないよ。いつどうなるかわからんことを考えるより、やりたいことをやったほうがいいぞ。

そんな風に考えれることができて、息子君は大人になったんや。

お母さん、成長しましたね。わからないことを想像できることができた。この子は想像するのが苦手だし、予測することも苦手。そんな彼が、わからない未知のことを考えて、怖がるなんて、大きな成長ですよ。」

と言われました。中学生まで、本気でサンタクロース信じてた子が、死について悩むなんて、成長だよなあ。しみじみ。

しばらくはテレビで報道される話題に、死にまつわることはたくさんあるでしょうから、その都度、丁寧に答えることになると思います。

一方的に報道されることに、なぜそうなったのか、考え、後は亡くなった人にしかわからないのだから、悪いように言わないことを伝えたいと思います。嘘か本当かわからないことを噂することが、一番失礼だし、迷わず成仏して欲しいので、そっとしておいてあげようと言うと思います。

本当の深層心理は、誰もわからない、いつどんなことで死ぬのかも、誰も知らないし、わからない。

でもコレを書いている私も、読んでくださっているあなたも、確かに存在している。それに感謝しようと思います。

今回も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。








いいなと思ったら応援しよう!

雅子
もしも応援したいと思われたら、サポートもお願いします。情報収集の経費や息子のサポートや成長するための経費に使いたいと思います。