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ハウスメーカーの設計ってどんな人?

自邸の計画過程を後悔すると言っておきながら、今日は少し毛色の異なる記事を書きたいと思います。タイトル「ハウスメーカーの設計ってどんな人?」という問いかけは建築業界にいる人達ではなく、建築には関わりがない方々に向けたつもりです。皆さんはどんな人を想像しますか?

今日はハウスメーカーの設計ってこんな人だよ、って部分がわかるように、自分の経験や経歴に触れたいと思います。私も全てのハウスメーカーに知り合いがいるわけでもないため、あくまで私が思うことを中心に書いていきます。「私の家を設計してくれた方はそんな感じの人じゃなかったけどなぁ??」って人ももちろんいらっしゃると思います。数人を抽出して、全体を決めつけることは良くないので、あくまで私が思う「ハウスメーカーの設計」ってこんな人(が多い)よねって話です。

私も元々ハウスメーカーの設計担当

かくいう私も実はハウスメーカーで設計担当として働いていました。そんな私がどんな経歴なのか、ざっくりと説明したいと思います。

簡潔に説明すると
公立高校→4年生私立大学→同大学院(修士課程のみ)→就職
という経歴です。一般的な大学卒業の就職パターンに大学院卒を足しただけのようなイメージです。

上記の中で建築を学び始めたのは大学からです。それまでは一般的な公立高校に通っていました。(まぁまぁ進学校でした。)4年制大学の建築学科を卒業後、そのまま大学院へ進学し、リクルートスーツを着て就職活動、そしてハウスメーカーで内定という流れです。私の場合私立大学だったため、同じ建築学科の同級生は100名程度いました。その中で大学院への進学をせず就職した人が6〜7割程度、大学院へ進学した人が残りの3〜4割程度でした。

学部卒業生も大学院卒業生も、就職先は多種多様でした。代表的なところをあげると、大手ゼネコン、中堅ゼネコン、大手ディベロッパー、ハウスメーカー、工務店、店舗設計事務所、組織設計事務所、市役所や区役所、といった感じです。
ただし、学部卒業生と大学院卒業生では、入社先での部署に大きな違いがありました。学部卒業生の多くは、ゼネコンへ就職してもそのほとんどが現場監督で、設計部署へ入社できることは非常に稀です。一方で大学院卒業生だと、もちろん現場監督になった同級生もいますが、設計部へ進ことができた友人が一定数います。これは非常に稀な例ですが、同級生の中でかなり優秀な友人が、唯一大手ゼネコンの設計部署へ就職しましたが、同期入社は全員大学院卒だったと言っていました。
上記の例はハウスメーカーでも同様で、私の場合大学院卒業後に某大手ハウスメーカーへ就職しましたが、同期入社の設計職はほぼ全員が大学院卒、一方で現場監理職はほぼ全員が学部卒でした。

ただこれはあくまで私個人の周囲における統計です。大学のレベルが変われば、もちろんその割合も変わりますし、上記には記載がないアトリエ系の設計事務所へ就職したり、有名建築家の元で修行する道に進む人もいます。

ハウスメーカーに入社してから

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