自然のなかで活動し地域や社会を学ぶ
志摩やほかの地域を旅するようになって、観光名所やテーマパークをまわったり、お土産を買いまくったりする旅とは異なる旅の楽しみ方があることに気づきました。
たとえば、志摩のあるホテルには、小さな天文台があり、星や星座の観察をしたり、解説員のお話を聞いたりすることができます。
また、ボートでクルージングをしたり、カヌーやカヤックで英虞湾の静かなところを回ったりすることもできます。
このほかにも釣りやダイビング、サイクリングなどなど…
地域の産業や文化に触れるものとしては、海女小屋体験、漁業体験などもあります。志摩の海女文化・漁村文化に触れることができます。
漁港のまわりのまちづくりを歩いて知ることも。
全国にある自然学校
みなさんご存知のとおり「自然学校」の名称のつく施設は日本中にあります。ときには宿泊施設であったり、ときには社会教育施設であったり。民営であったり、公営であったり。
環境省の「探そう!全国の自然体験」のウェブサイトでは、全国の自然体験できる施設をみつけることができます。
私がなんとなくいいなと思ってきたのが、
トヨタ白川郷自然学校
https://toyota.eco-inst.jp/ホールアース自然学校
https://wens.gr.jp/キープ協会(清泉寮自然学校)
https://www.seisenryo.jp/experience_natureschool.html
https://www.keep.or.jp/
などです。
いずれも豊かな自然と豊富なアクテビティ・学習プログラムがあります。ぼんやりとこんな自然学校をやってみたいなと思っていました。
私自身はこれまでシティズンシップ教育に関連して、まちづくりなどのワークショップを行ってきました。そのなかで思うのは、環境の学習は地域や社会への参画意識の形成にとてもよいということです。環境そのものをよくすること、その活動をとおして地域や社会に関わっていくことの大切さを理解していくこと、その両方を満たせるのです。
魚や生き物が好きになる
私は釣りが好きで、海や川、管理釣り場などによく行くのですが、海辺・川辺をきれいにしない、魚や生き物を大切に扱わない、などの場面をよく目にしてきました。たくさん釣れるかどうかよりも、もっと大切なことがあるはず…。
海や川を泳いでいる魚の姿、捕まえた魚の生きているときの姿をみるとほんとうに美しい。少し愛嬌もあって、案外人間を恐れず、なつっこい面もある…。海や川に行けば行くほど、魚や生き物が大好きになる。そんな気持ちを多くの方と分かち合いたいと思いました。
もちろん、美しい景色。森も山も川も海も。
そして、地域や社会の歴史や文化、人々、よいところや課題などを知っていくこと。自分がこれから地域や社会とどのように関わっていくかを考えること。そんなきっかけをつくっていけたらと考えています。