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2020夏もんちゃんのオラザク
今年もプラモコンテスト挑戦の夏がやってきました。
GBWCはコロナの影響で今年は無し。
今年はホビージャパンの全日本オラザク選手権だけの開催です。
我が家もオラザクにみんなで挑戦、といきたいところですが、父親の僕は近頃モーターヘッドやAFVに気持ちが傾いててガンプラは今はちょっと…。
長女のめいも当初は制作していましたが、他に作らねばならないものもあって早々に断念。
今年の彼女はTPWC(てんぷらビルダーズW杯)で準優勝を果たしたのでその栄誉だけで十分でしょうww
よって我が家は3人の子がジュニア部門に挑戦することになりました。
今回は次男坊もんちゃん(中1)のお話。
まずはもんちゃんのこれまでのコンテスト応募作品をざっくり振り返ってみます。
初のコンテスト参加は小3のとき。GBWC2016です。
もともとモビルスーツより艦船や戦車など脇役的兵器が大好きなもんちゃん。ガンプラ世界のなかではちょっと変わり者です。
『ガウ撃沈』という作品で参加。
結果もファイナルに残れずに撃沈。
この年は姉のめいも初めて日本大会で撃沈。
浮かれていたのはオラザクで3連覇した長男坊まあさんだけでした。
翌年の2017年、オラザクに向けてもんちゃんは制作します。
作品名『モビルタンク』。半分だけモビルスーツ。やっぱり戦車から抜け切れませんw
この作品で嬉しい優秀賞(2位82ポイント)を受賞。これがもんちゃんが獲得した最上位のタイトルとなります。
この年は長女のめいがGBWCジュニアで世界一に。去年浮かれていたまあさんはオラザク一次審査も通らず。次女のみもちゃんもオラザク一次落ちです。
翌年の2018年、ついにモビルスーツを応募作品にしてまたオラザクへ。
作品名『ジオンを追い出せ!』。
簡単フィニッシュで汚しを入れてジオラマ仕立てに。
2位と3位と同じ73ポイントだけど、なぜか4位というある意味ミラクルを起こしますw
この年は長男まあさんがGBWCジュニア日本2位、みもちゃんはファイナルに残れず。長女のめいはお休み。
次の2019年、去年の話になりますが、またオラザクに挑戦。
作品名『砂漠の死神』。
年々ウェザリングが上手くなってます。僕もこのザクはお気に入り。かっこいい。
本人の自信とは裏腹に結果は伴わず一次通過の5位(77ポイント)。
去年は、めいもまあさんもGBWCでファイナルに残れず、という結果でした。みもちゃんはお休みです。
さて、今年はどうするか。
我が家では例年、応募作品の制作前にアイデアを10個でも20個でも出しなさいと子供らに言ってます。
去年の冬あたりからもんちゃんはいろいろジオラマのアイデアを言って来ましたがイマイチぱっとしない…。
もん「ズゴックがドックに入ってて整備されてんの!」
父「それ、作れるの? 水とか基地とか…。どうやろうとしてる?」
もん「……。」
とまあ、こんな調子で日々子供らのアイデアを各自から聞いてます。
もんちゃんの場合は、アイデアが曇ってただけじゃなくそれを話してるもんちゃんの目がキラキラしてませんでした。
父「ほんとにオラザクに出したいの? 無理に出さなくたって誰も困らないよ」
もん「出したい!」
口では出したいと言うもののイマイチ熱意が伝わってこない。さてどうしたものかと姉のめいに相談。
めい「もんすけ、結局はヤマトやスターウォーズみたいにガンダムが好きではないんだと思う。興味ないわけじゃないとは思うけど。だからぱっとしないんだよ」
父「そうかもねー。戦車のシャーマンのこと喋ってる方がよっぽど楽しそうだもんな」
めい「戦車、いいかもね。いいよ、これあげるよ」
そんなふうに気前よく姉が積みプラを提供してくれました。
1/35地球連邦軍61式戦車5型。けっこうお高いキットです。
1/35は初めてになるけど、戦車の汚しならもんちゃんの力を発揮できるかもしれない。
去年の暮れに作った戦車も出来がよかったし。
もんちゃんが本当に好きなものを全力で作ればいいじゃない。苦手なことは一切しないで。シンプルに戦車だけ、キットの通りにしっかり仕上げてみなさいと61式戦車を渡したら、「本当にいいの!?」とようやくもんちゃんの目がキラキラしたのでした。
チッピングはいつものようにヘアスプレー技法で行い、履帯はメタルカラーの筆塗り。環境は砂漠にこだわる必要はないので、好きなようにしなさいと話しました。スタンダードな埃と土汚れを受ける環境を選択したようです。
ホビージャパンのコンテストですが、作業はアーマーモデリングが大活躍。最近は汚れジャンルに分けて実車の写真をまじえた特集もあったのでそれを横に置きながらの作業です。
今までクレオスのウェザリングカラーのみでしたが、今年は初めて油彩をもんちゃんに教えました。サビの表現が得意な子です。
あっという間に完成するのかな、と思ったけどウェザリングの工程でずいぶんこだわっていたようで僕が予想していたより5日くらい遅く完成しました。まあ、今年の北海道は異常に暑いからそんなに集中もできないよね…。
完成したら相変わらず良い顔をするもんちゃん。
得意なこと、好きな事だけに集中したからか良い仕上がりではないかな、と思います。
コンテストの制作中は入賞目指して精一杯がんばる。完成したら結果のことは忘れる。おまけ程度に。
毎年のことですが、これが我が家の家訓?です。
きれいごとだけど、がんばる過程が尊いし、楽しい。
結果がすべてなのは世知辛い実社会だけでいいじゃない。
プラモの世界ではきれいごとを楽しみたい。
そんなことをもんちゃんを含め、子供らには経験して覚えていてほしいです。