朝日新聞に変な記事が載る
少し前に朝日新聞が本当かよ?と思うような記事を掲載していました。
ムーか川口浩探検隊かみたいなタイトルですが内容も奇妙です。キリシタンならわかりますがユダヤ教ですか。
調べてみた
しかし本当にミクヴェなんでしょうか?ツイッターを検索すると詳しそうな人がいました。
このツイートをみるとこのネタは2019年6月19日にも記事になっていたんですね。
ミクヴェは水面から水底まで7段なければならないようです。朝日新聞の写真だと濁っててみえないですが、検索すると透き通った写真がありました。あれ?水面下2段?
段数たりなくないですか?
※ただしミクヴェのウィキペディアで調べると段数の記述がありませんでした。
ヘブライ語のミクヴェ
しかも、この井戸の復元なんちゃって臭がします。
この井戸があった場所に今は博物感が立っていて、館内に発掘当初の写真があるんですが、
もともとの段数が更に少ない上に水槽が深すぎて上り下りしにくい構造なのがわかります。これは沐浴できないのではありませんか?
先生方も振り回されてるだけ
更に調べるとなるほどというツイートが
そして最初の記事のシンポジウムに出られて、記事にお名前のある 東大 岡 美穂子准教授(南蛮貿易に関する研究)のブログでは
先生方もご苦労様です。
記事の「郷土史家の益田啓三さん(73)」はどうも靴屋さんのようで、靴屋の思い込みに周りが振り回されてるんですね
※ちなみにこの話を調べていてお城の地下室に井戸があるのは珍しいという記述をいくつかみたのですが、ちょっと調べるだけでも名古屋城や松江城にあったことがわかります。
各地で起こるこのような騒動、そして人吉
詳しい人に聞いたところこのような話は各地で起きているそうです。
こういうオカルトを始めだす郷土史家はだいたい地元の名士で地元では権力を持っており、町おこしとしてもやりたがるらしいですね。
例えば人吉市はこのミクヴェ以外にもおかしな事をやってるそうです。
ハーバー・ビジネスオンラインより(サービス終了なのでウエブアーカイブから)
うーん。そうですか。文献なし、言い伝えなしで人吉は風水の街づくりの歴史があると言い張るということですか。人吉市の歴史はおよそ現実とかけ離れたところにあるようですね。
まとめ
地元に何か観光の目玉がほしいという切実な思いはわかりますが、偽の歴史をでっち上げるという詐欺はよくないと思いますよ。
それに偽の歴史を真実と押し付けられることは歴史が歪むことであり、それは現代の社会システムをも歪ませるものです。例えば日ユ同祖論とかのオカルトに力を与えてしまう。
朝日新聞はたしか報道機関のはずです。まるでこれはサンゴKYのようなマッチポンプではないか。
このようなものを報道することでデマに加担するのは信用に傷がつきますよ。もし信用がまだあればですが。