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宮城旅行記4 〜初めてのゲストハウス〜
人生初のゲストハウスに到着する。
宮城峡蒸溜所から2時間ほどかかり、
酔いも醒めたところだった。
「おかえりなさい」
スタッフの方はこの言葉をよくゲストの方々に言っていたと思う。
そのおかげで旅で泊まりに来たというよりも、家に帰ってくる。そんな感覚を覚えた。
とても安心しますね。
今回宿泊したのは「ゲストハウス梅鉢」
仙台駅より数駅離れた住宅街にひっそりと佇んでいる。今回は相部屋の男性ドリトミーを希望した。
チェックインを済ませて、泊まる場所に案内される。部屋にダブルベッドが二つ。1人先客がいた。
「コンニチハ」
カタコトの日本語を話す彼は、オーストラリアから旅行に来たらしい。
日本語を話す彼に応える形で私はカタコトの英語でコミュニケーションを試みた。
相手の優しさもあったと思うが、拙い英語でも自分の言う事は伝わるものだ。
彼はカメラを持っていた。私は南半球の天の川を見るのが夢ですと言ったら天の川の写真を見せてくれた。やっぱすごい!南半球へ行く思いはさらに強くなった。
お互いの母国語でカタコトで話すあの時間、
とても心地よく楽しい経験だった。
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多種多様な人達と話す時間は面白い
一階の共有スペースに移動した。
宮城峡蒸溜所のギフトショップで買ったウイスキーを飲みながらゲストの方々、スタッフの方とお話をする。
観光に来た外国の人、秋田でライブを控えたミュージシャン、福島に用事がある大学生。
自分はウイスキー好きカメラ好きの一人旅しているよくわからん社会人。それだけだとなんかつまらないなと思い、自分のとっている写真を伝える目的のため2Lサイズでプリントした写真をアルバムにしたものを、興味を持ってくださる人にお見せした。
その反応は、写真展をやっていた時のものと近いものを感じた。やっぱり心地がいい。
自分のやっている事を写真を通じて伝えることができる。写真の力をまたひとつ感じた。
とても居心地良い雰囲気だった。
あっという間に消灯時間が迫る。
そんな中、秋田にライブを控えているミュージシャン「音re骨」様が即興でライブをしてくださるとのことだった。
これは撮影をしなければと。
気づいたら撮影をしていいですかと声をかけていた。
人生初のライブ撮影、皆様の邪魔にならないように粛々と撮影を行った。
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ウクレレとアコースティックギターの弾き語り。撮影に集中をしていた中で脳に響く力強い歌声とウクレレ、アコースティックギターの優しい音色が流れる。
会場中も優しい雰囲気に包まれていた。
とても素晴らしい時間が流れていた。
その日の夜は、慣れ親しんだ一人暮らしの家よりもぐっすりと眠れた。
朝になる。コーヒーを飲み、スタッフの方とラジオ体操をして共有スペースでゆっくりしていた。ゲストの方々がどんどん旅立つ時間だ。
一泊の方、長期滞在をしている人の最終日などたくさんの人が旅立つ。長期の方の場合だと、家族の別れのようなそんな雰囲気にもなるんだな。チェックアウトの時間がこんなに愛おしい時間なんだなとしみじみ感じる。
これはゲストハウスでしか感じ得ない感情だと思う。
同室のオーストラリアの彼も旅立つ時間だった。記念にスタッフの方と一緒に写真を撮る。
別れ際にInstagramを交換した。
「Your photo is so cool」
彼の一言が忘れられない。
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とても楽しい時間をありがとうございました!
気の利いた返しはできなかったが、写真を通じて1日でも心が通じたのは、感動だった。
私もチェックアウトの時間となる。人生初のゲストハウスはとてもよかった。違う旅先に行ってもまた写真を持って泊まりに行くだろう。
「いってらっしゃい」
スタッフの声と共に慣れ親しんだ家を発つ。
震災遺構を見に南三陸町、石巻市へと…