【エフェクター珍道中】
8月20日、ライブに出演するために、会場の目黒THE LIVE STATIONさんへ電車で向かった。
最寄り駅のJR目黒駅で降車したのだが、
降りてすぐ、異変に気づく。
「あ、エフェクターケース…」
乗車中は、立ちながらギターケースを両肩で担ぎ、エフェクターケースを手で持ち、少々腕がだるくなってきたので、座席上の荷物棚に載せていたのだった。
そのエフェクターケースを荷物棚から、下ろすのを失念したのだ。
「やってしまった…」
すぐに目黒駅の駅員に報告し、「そのまま置かれていれば(渋谷・品川方面の終点である)東京駅で回収されるだろう」という見通しで、会場入りする事とした。
目黒THE LIVE STATIONのスタッフさんに経緯を伝え、リハーサルを迎えた。
エフェクターとは、ざっくり言うと、ギターの音を変えられる装置の事である。
それらを足元に置き、足先で各スイッチを切り替える事で、歪んだ音(オーヴァードライブとかディストーションと言ったりする)や、音が伸びたり(ディレイ)、色んな音色を出せるという仕掛けである。
そのエフェクターが無い!という失態により、
打開策として、歪んだ音とクリアな音の切り替えができるマーシャルアンプを選択した。
スタッフさんから、マーシャルアンプの設定を懇切丁寧にご教授頂きながら、私が好むクラシカルな音に調整できた!
さて、エフェクターの行方はというと、
JR目黒駅から「東京駅には届いていない」との連絡があり、JR忘れ物センターにも問い合わせたが、
「まだ届いていません」と、絶望的な状況となっていた。
この時点で、ライブでのエフェクター使用は諦めて、「アンプ直繋ぎでいこう!」と、腹を括った。
果たして、蓋を開けてみると、ライブは大盛り上がりに終わった。
エフェクターの事なんて忘れるくらい、
本当に、音楽が好きな人だけが集まっている空間を感じながら、心の底から楽しめた。
ステージで、気づいたら、体が勝手に寝っ転がってた。
「音楽が好きでよかった」
そう思える、ライブができた。
Hot Spring Tripのメンバー、マネージャー(仮)と、共演のJORUJUさん、譫言さん、お客さん、目黒THE LIVE STATIONの皆さんがいたからこその、「この時しかない瞬間」に感謝でした。
翌日、渦中のエフェクターケースは、無事、JR大崎駅で引き取る事ができました!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?