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発熱外来

新年早々1月3日夜に発熱があり翌日最寄りの医療機関の発熱外来を受診しました。今の時期熱を出してしまうと結構厄介で、「軽症だから」「味覚障害が無い」等の理由であっても病院へ気軽に行くというわけにはいかないのです。まずかかりつけ医もしくは住んでいる自治体のコロナ受診相談センターへ電話して症状を説明します。その指示に従い「発熱外来」が紹介されます。ところがこの発熱外来が曲者で、正確には「新型コロナ対策が施された施設」であり、すべての病院が対象となっているわけではありません。たまたま電話先のかかりつけ医が発熱外来ということであれば徒歩や自転車という手段で直行できるのですが、紹介先が自宅から離れている場合にはタクシーを使ってということになります。発熱外来は2003年のSARSが流行したときから設置されたもので、今回の新型コロナにおいても各病院に設置されました(常設ではありません)。発熱外来の目的は院内感染を防止するためです。したがって私が行った病院においても、まず屋外インターホンを使って連絡を取り、その後救急外来出入口に設置された臨時テントに案内され、検体を摂取しました。そう、あの長い綿棒を鼻に突っ込むやつです。1時間半後に検査結果が分かる(抗原検査のため結果判明は早い)ということで、その時間になったら再院してくださいとのこと。つまりコロナ陰性証明がないと院内に入ることは許されません。私の場合近所だったので一旦自宅に帰ることで済んだのですが、タクシーで来訪していた患者さんもいて、その方たちはその1時間半をどこで時間潰していたのでしょうか。再度タクシーを使って自宅に帰るのでしょうか。これ盲点じゃないですか。発熱患者が最寄りの喫茶店でお茶するということであればちょっとまずいんじゃない?と思ってしまいます。それにしてもこのように患者を寒い中屋外に待たせることや、第1波の時のような「4日間発熱あれば保健所に電話して」みたいな行為は、患者本位ではなく医療機関側のエゴのような気がします。コロナ病床数分母が圧倒的に少なく、ちょっとの感染者数増で「医療崩壊」と報じている医師会も含め、だったら欧米みたいに野戦病院化して緊急時のベット数を増やすとか人をシフトするようなフレキシブルな対応が出来ない実情がこの国にあります。すべては「有事に弱い」その一言に尽きます。最後になりましたが私の抗原検査判定(定性)は陰性でした(1月4日時点)

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