【視覚障害者】仕事と収入のメモ
先天性弱視が世の中に発信したいことを書くメモ④。
仕事はどうしていくか
高校の進路で感じた壁
★自分のやりたいと思った方向を身体的な事情でそもそも目指すこともできない、という現実。
・障害が理由で、ゲームクリエイターや理系研究職の専門学校に進むことを断念。
★「専門学校を出ても仕事に就けるかわからないので、大学に行った方がいい」
・進路担当の担任からの助言で、大学に進学。
★20代前半の私、
・やりたいことが障害のせいで何もできない
・障害がない人には選択肢があるのに、自分にはほとんど選択肢がない
という考えにとらわれる。
一定の収入を得るために
★どこで仕事をするか
自立して生活できる収入を得るためには、仕事選びが重要。
・作業所の収入では足りない。
・アルバイトは、マニュアルで健常者と同じ動きができることを求められる。かつ収入が足りない。
・一定の収入を安定的に得るためには、企業に就職するか公務員になるか。個人で事業をやるか。
★仕事内容はどう選ぶか(企業で働く)
就職する場合は、仕事内容が自分にできる内容であること。
・選べる仕事は少なくなるが、物理的にできない内容が含まれるものは選ばない。
・できる内容の仕事とは、この条件であれば限りなく健常者と同じくらいの精度で成果が出せると思えるような仕事。
・すぐにできる内容の仕事がない場合は、職業訓練やスクールに通う。
・転職エージェントを活用し支援を受ける。
★働き方はどうするか(企業で働く)
働き方改革やD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)により、様々な制度が整えられつつある。
・時間休(時間単位の有給)
・見なし残業(残業時間の有無に関わらず一定時間の残業代を支給)
・時短勤務(就業時間より短い時間の勤務)
・在宅勤務(オフィスではなく、自宅などでリモートで働く)
・フレックス制(一カ月など特定の期間の総労働時間を満たせば、実際に働いた時間帯は、就業時間に従わない制度)
・コアタイム制(フレックス制のうち、一定の時間帯はだけは就業しないといけないと決めた時間帯は働く制度)
・社内副業(雇用されている企業に対して更に業務委託契約で給与ととは別に報酬を得る)
・社外副業(社員がフリーランスや個人事業などの副業が自由にできる)
★公務員はこのあたりを気を付けたい。
・公務員の仕事にモチベーションを持てるか、どういった仕事をしたいのか
・筆記試験を突破できるか
・年齢制限は問題ないか
★社会人の視覚障害者の先輩のキャリアケースはヒントになる。
・あん摩マッサージ指圧師の資格を取って働く。
・盲学校専攻科の教員として働く。
・整体師などで働く。
・etc…
「サラリーマンをするうえで一番大事なのは就職活動、それを派遣会社にやってもらっているなら、派遣会社にマージンを取られるのは仕方ない」
仕事は何をするのかより、どこで働くのか、どういう条件で働くのかの方がずっと重要。
また、障害というハンデに配慮された仕事を選択することより、障害が影響しない分野で自分の能力を発揮できる仕事を選択することがポイント。
年収を上げるには…
職歴の積み上げ×転職
★職歴を積み上げて、自分の仕事を高く買ってもらう転職をする。
・転職は民間企業の場合「実務経験」で評価される。
※最近では採用時リファレンスチャック(本人の職歴について虚偽ではないか、直接所属している(またはしていた)企業の社員数名にヒアリングをする)を必須にしている企業もあり、それほど企業はその人の職歴を重視して採用をしている。
・同じような仕事でも、転職すると年収が上がる場合がある。
職歴は、自分の付加価値とセットで積み上げる
★転職時の市場価値を高めるには、自分の仕事の付加価値をアピールする。
<バックオフィス系(事務系職種)の場合>
・任された仕事を早く正確にこなす能力だけでは、弱い。
・任された仕事を効率化し、やり方を改善し、工数を削減し、自動でこの仕事が完了するような仕組みを作り、その仕組みを実装できるように社内のコンセンサスを取り、実装できる。①
・普通に仕事をするだけでなく、現状を良しとせず、120%くらいで成果を返す。②
①②のような付加価値を高めていくことが自分のエッジになる。
自分のエッジはがっちりつかんで離してはいけない。
給与収入に拘り過ぎないことも大事
★会社での給料が上がるかとうかに一喜一憂しない。
・日本のサラリーマンの給料はここ30年上がっていない。
・日本企業は出世しないと昇給しない給与テーブルが多い。
・社内の成果や個人の能力は出世にあまり関係ない。
★給与以外の収入源を作る。
・副業、兼業
●ネットビジネス、●業務委託で働く…。
・投資
●企業型DC(iDeCo)、●NISA制度、●高配当株投資、インデックス投資、●外貨預金、●不動産投資、●個人向け国債、●IPOに応募、●仮想通貨
・ポイ活、フリマアプリ…
・障害者年金、心身障碍者福祉手当の給付を受ける
★節税
・控除を最大限利用する。
●配偶者控除、●障害者控除…。
・ふるさと納税
・個人事業をして給与所得と損益通算(改正される可能性あり)
★障害者手帳を活用
・各種割引
●鉄道、バス、タクシー、航空、フェリーの運賃、映画館・博物館・遊園地の入場料、携帯電話・NHKの料金、医療費(手帳の等級による)、公共料金(収入による)etc…などの割引。
・タクシー券(手帳の等級による)
・公営住宅への優先的な入居(収入による)
・etc…
★給与だけの収入に目を向けるのではなく、ほかの収入源を作ることや、節税で手元に残るお金を増やし、割引を使って支出を減らし、残ったお金を投資などで運用し資産形成する。
・こういった大きな枠で仕事や収入を捉え人生設計をしていくことが必要。
乱文乱筆失礼しました。お読みいただきありがとうございます。