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投球動作のトレーニング‐評価から組み立てる‐

こんにちは!!

イクサポです^ ^

そろそろ忘年会シーズンですね( ^∀^)
年末はイクサポ東京に参上するので、ぜひいろんな方とお会いしたいです!!

トレーナー・スポーツ関係の方、それ以外の方でも気軽に連絡ください!


さて今回は、皆さん大好きなゲスト記事です!!!!

ライターは、スポーツ整形外科に理学療法士として勤務されながら、高校野球のサポートもされている佐藤康さんです!

自分は大学時代から佐藤さんにはお世話になっていて、学生の自分にも非常にわかりやすく治療やトレーニング方法を教えてくださったのを覚えています!!

佐藤さんには、『投球動作』という野球における基本動作のトレーニングについて書いて頂きました!

それでは見ていきましょう^ ^


<以下、記事全文>


今回、ゲストライターをさせていただくことになりました
佐藤康と申します。

まず、はじめに
私の自己紹介を簡単にさせていただきます。

私は千葉県松戸市のスポーツ整形クリニックに理学療法士として勤務しています。

院外では
・高校野球部のトレーナー活動
・中学硬式野球クラブのメディカルサポート
・パーソナルトレーニング(中学野球選手・独立リーグ選手・プロ野球選手)

などの野球の活動を中心に行っています。

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今回のテーマである「運動療法」

私は野球選手に対するトレーニングを構成する際に「投球機能評価」をもとにした動きを取り入れています。

「投球機能評価」では競技特性のある動きのパフォーマンステストを活用し、投球に必要となる機能をチェックしています。

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そのため、今回は投球動作にフォーカスし、投球動作のためのトレーニングについてお話したいと思います!




◼️投球動作=並進運動+回転運動

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はじめに投球動作について整理します。

投球動作は下肢で蓄えたエネルギーを体幹・上肢の順に力が伝達した全身の運動連鎖によりボールが投げられます。

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この図では、正常な投球動作に比べて、ケガのしやすい投球動作では、下肢・体幹の力の伝達が不十分であることにより、上肢(肩・肘)の負担が大きくなることがわかります。



投球動作は一般的に動きを5相に分けて考えています。

この5相には重心移動において、それぞれ重要な役割をします。

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・wind-up
・early-cocking
・late-cocking
・acceleration
・follow-through

それぞれの機能をもう少し知りたい方はこちらをお読みいただけたらと思います!




◼️投球動作に求められる軸足機能


軸足機能について解説していきます。
投球動作は《並進運動》と《回転運動》によりボールが投げられます。


投球動作において軸足は《並進運動》に重要な役割を担います。


主な動作として、

膝を高く上げて位置エネルギーを高め、片脚で支えた力を踏み込み足に向かって移動していきます。


そのため片脚支持に重心移動を加えた機能が求められます。


一般的に片脚支持機能の評価として片脚立位や片脚スクワットなどが想像されると思います。

片脚支持動作に踏み込み足方向に向けた重心移動が求められるため、投球動作の軸足テストでは対側の下肢をリーチした片脚支持機能を評価として用いています。

<方法>

片脚スクワットで反対側の足を側方にリーチした距離を測定



この動作評価は障害予防やパフォーマンスとの相関について研究されており、基準値が示されています。

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