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【基礎講座】今さら聞けない痛みの生理学
こんにちは!
イクサポです!!
今回は、痛みについて書いていきます!!
少し長くなりそうなので、分けて書いていきますね!
痛みは臨床やスポーツ現場でも多く評価していく項目になります。
そのため、なぜ痛みが出ているのか。どうしたら痛みが治るのかを考えていきます。
まずは、生理学の視点から痛みについて見ていきましょう!!
それではいきましょう^^
炎症反応での阻害要因
怪我をすると、損傷した組織を治癒する機能が働きます。
また、多くの組織は「修復」という過程によって組織を治癒します。
修復過程は、以下の3段階に分けられます。
❶ 炎症段階
❷ 瘢痕形成段階
❸ 瘢痕成熟段階
治療は、各段階に起こっている反応に対応して行うことが基本になります。
今回は炎症段階における痛みのマネジメントに
炎症段階は、その名の通り炎症反応が起こる段階です。
その炎症反応は、以下の2つに分けられます。
・一次的炎症反応
・二次的炎症反応
一次的炎症反応では、出血性滲出や浮腫形成が起こり、これが組織修復を妨げる要因になります。これらの症状は、受傷後3~4日まで続きます。
二次的炎症反応での痛みとスパズムが起こり、これも、機能障害(神経的抑制、関節可動域の低下)を引き起こしリハビリなどの必要性を高めます。
これらの症状は、受傷後2週間程度まで続きます。
一次的炎症反応と二次的炎症反応で起こる症状は、組織の修復過程を進めるために必要な反応です。なので、炎症反応自体は悪ではありません。
しかし、次の修復過程にスムーズに進むためには、炎症反応を抑えることが重要になります。
つまり、炎症段階での治療の目的は以下になります。
・過剰出血と浮腫の抑制
・痛みとスパズムの軽減
生理学をベースにこの辺が整理できていると、今どの段階なのかを考えた上でアプローチできますね!
今回は、二次炎症反応である痛みについて生理学的な視点も踏まえて深掘りしていきます!
痛みとは?
「実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た、感覚かつ情動の不快な経験」(日本疼痛学会 痛みの定義2020日本語訳より)
上記が痛みの定義です。
痛みの役割として損傷部位を動かさない様にすることで保護する役割があります。炎症反応が生じ、人間の脳が危険と判断すると、無意識的に痛みやスパズムを生み出し、その部分を動かさないようにするのです。
しかし痛みやスパズムは、不快感を招きますし、痛いからといって長期間安静にしていると、「拘縮」や「癒着」といった二次的な問題が生じてしまいます。
まずは痛みのメカニズムを理解し、適切な時期に適切なアプローチをしていくことが重要になります。
痛みのメカニズム
痛みは、
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