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スクワットを見直す 〜概論〜
みなさんこんにちは!
イクサポです!!
最近選手にスクワットを指導する機会が多くあり、その途中にふと思ったことがあります。
「結局スクワットってなんで必要なんだ?」
本日は自分の意見も含めてスクワットについて話していきます!
スクワットがスポーツ選手に必要な理由として、
競技力向上に必要な要素の1つだからです。
⇨スクワットのメリットと留意点
⇨どの能力に着目するか
”競技力向上に必要な要素の1つ”
はじめに勘違いして欲しくないのは、
スクワット=競技力向上という関係ではありません。
スクワットは、競技力向上を目的としたときにそれに繋がる筋力や筋パワー、筋持久力などの”必要要素”を向上させるためのトレーニングです!
つまりスクワットだけをしていれば競技力が上がるという端的な考えではなく、そこで鍛えた能力を競技に特化した動きの中で使えることが重要なのです。
それではスクワットについて見ていきましょう!
まず、スクワットをする上でのメリットについて考えていきます。
メリットとしては、
✔︎ 様々な目的に対応できる
✔︎ 弱点を見つけられる
スクワットは、荷重下で多くの関節を同時に動かすのに加え、体の遠位部(足首)を固定して近位部(膝や股関節)を動かすCKC(Closed Kinetic Chain)のエクササイズに当たります。
そのため、やり方やトレーニング器具、動作の組み合わせなどにより、目的に合わせてアプローチできます!
例えば、ウエイトトレーニングをあまりしたことがない選手には正しいフォームの習得や基礎的な筋力の向上を目的にフルスクワットで大きな可動範囲でのスクワットを指導します。
逆にトレーニングを十分やってきた選手には、競技動作において筋力発揮がされやすい可動域を制限したクォータースクワットを指導したりします。
また、局所的に臀筋群やハムストリングスにアプローチしたい場合などは、ブルガリアンスクワットに体幹前傾を加えて行ったり、筋発揮にアプローチしたいときは、スクワットのスピードに変化をつけた片脚スクワットを行ったりしています。(詳しくは動画で!)
他にも少し視点を変えるとスクワットは、トレーニングだけでなく評価にもなります!
この動画を見たときにどんな問題点が浮かんでくるでしょうか?
・骨盤後傾位(大腿四頭筋優位)
・後方重心
・頚部伸展
・肩甲骨内転位保持×・・・・・
スクワットを行うことで、自身の弱点を見つけ出したり、他のエクササイズの効果判定に使えたりします。
特に、自分がこのとき注意する点は、
“動きを評価する”
“情報を制限する”
という2点です。
1点目として例えば、スクワットの問題点として後方重心が挙げられたとします。それに対してアプローチを行い、臀筋群・ハムストリングスの柔軟性が向上して骨盤後傾位が改善しても、動作のなかでの後方重心が改善していなければ意味がありません。
つまり、局所だけでなく、全体を見て行くことも重要です!一連の動きの中で何が変化して何が変化していないのか、動作の中での問題とそれに対するアプローチがあっているかという観点を持ってスクワットを評価として使っていきましょう!!
2点目は、いつも鏡の前でスクワットをしてる選手がいます。確かに正しいフォームを確認するという点ではいいかもしれませんが、競技中に鏡はありません。現場では、自分の動きを自分の感覚の中で制御しなければなりません。そのため、スクワットなどを行うときも、時には鏡を外して視覚的な情報を制限した状態で、自身の内的な感覚情報を頼りに動作を行うトレーニング環境も重要だと考えます!
競技と乖離させるのではなく、いかにリンクさせてトレーニングを作れるかがポイントになります!!
”どの能力に着目するか”
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